【写真・画像】世界ラリーで32歳日本人が「オジエ超えた!!」 “乾坤一擲”の「-0.4」 特大ジャンプで猛アタック…2位射止めた劇的瞬間 1枚目
【映像】狭い林道で201km/h!驚異の超加速(実際の様子)
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WRC 世界ラリー選手権】第9戦 ラリー・フィンランド(7月31日〜8月3日)

【映像】狭い林道で201km/h!驚異の超加速(実際の様子)

 WRC(世界ラリー選手権)の第9戦が伝統のフィンランドで開催。日本人ドライバーの勝田貴元(32)は2位表彰台を獲得したが、最終ステージで見せた“超加速”に放送席も度肝を抜かれている。

 フィンランドの競技最終日最終SS20「オウニンポウヤ」は、森林地帯を駆け抜けるグラベル(未舗装路)ステージになっている。この日は朝から快晴で路面もドライの好コンディションと、ドライバーの腕の見せどころとなっていた。

 勝田は前日のデイ3を終えて2位をキープしていた。総合1位のロバンペラとは約36秒離れていたが、最終日でも何が起こるかわからないのがラリーである。すると勝田は渾身のラストアタックを敢行する。

 1台前に走ったオジエのインタビューが終わると、勝田のマシン車内からの映像に切り替わる。ステージ中盤、左右両側が背の高い木立に囲まれたコースは先が見えないが、それでも勝田の操るGRヤリス・ラリー1は、視線の先へ先へと勢いよく突進していく。

 「本当にブラインドのところが多い、先の見えないコースです」と実況の菱沼洲斗氏が言うと、自身、豊富なラリー経験を持つ解説の竹岡圭氏でさえ「それをあのスピードで踏んでいくというのは…」と、驚嘆で言葉が詰まる。その時、画面下のスピード表示に現れた数字は、なんと驚きの「201km/h」だった。

 そのままフィニッシュラインまで力走を続けた勝田は、見事、暫定トップタイムを獲得。最終的にパーフェクトウィンを決めたロバンペラには抜かれたが、パワーステージを2位で終え、順位を下げることなく総合2位でフィンランドを走り切った。次戦は初開催の南米パラグアイ。今季2度目の2位を獲得し、33年ぶりの日本人優勝に機運を高めた勝田の走りが注目される。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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