続けて「ただ、連立を考える前に、そもそも自民党とは何なのか、どういう国を目指す政党だったのかを、綺麗事かもしれないが、私は筋論としてそこがないと、じゃあ連立しましょうと、自民党がふわふわっとわからない状況の中でやると、結局どんどんわからなくなってしまう。ここが1つの節目として。例えば、自民党の綱領、党の憲法たる綱領というものがあるが、最近の自民党の綱領は、下野した時の2010年に伊吹文明元議長が谷垣総裁の時に作った、非常によくできている文章。ただ、この綱領もやはり日本の経済的な立場が当時とは違ってきているし、国際情勢だってもう全然変わってきている中で、1回この自民党の綱領というものを作り直す必要も感じている。そうしたことをした上で、連立というものを、自民党が譲れないラインをしっかりと持った上で、他党とどこまで交渉して、協調できるのかというところは出てくるのだろう」と考えを示した。

「実は去年(2024年)の総選挙の後、11月上旬に両院議員懇談会をやったが、その時の総括も全然できていないと思っていて、また同じ議論をやっていると思ってしまうが、その時に私が申し上げたのは、過半数、衆議院割ったので、これから他党とどうしても政治的な妥協や交渉をしなければいけないことになるだろうけれども、自民党として絶対に譲れない一線というものをちゃんと持った上で、幹部の方たちには交渉していただきたいことを、あの時は強く申し上げた。でも、やっぱりそういう総括ができていないまま、各論でいろいろな党と、教育政策、税制、いろいろやる中で、どんどん自民党がある意味場当たり的になってしまったので、そこをもう1回整理する必要性を強く感じている」(小林氏)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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