「日米間の認識に齟齬はありません。米側に対し可及的速やかに相互関税に関する大統領令を修正する措置を取るよう強く申し入れてまいります」(赤沢大臣)
【映像】赤沢大臣「ラトちゃんとの話し合いは割と上手く行きました」
7日、日米相互関税をめぐりベッセント財務長官らと協議したと話した赤沢大臣。相互関税については今後、適時に大統領令を修正した上で日米合意の内容を上回って支払われた分は、さかのぼって返還するとの説明を受けたと述べた。
15%の関税上乗せを巡り混乱した日米関税協議だが、ノンフィクションライターの石戸諭氏は「アメリカ側のミスの可能性が高まっている」と主張する。
「端的に言えば、赤沢大臣は自信を見せている。この発信も『アメリカ側のミスであることに関して齟齬がない』と考えたほうがいい。アメリカ側からも今回の“謝罪”とも受け取れるような形で『過払い分を返還する』という話になっている。いずれ時間がたてばはっきりするが、今の時点では日本側のミスではないという形で決着がつく可能性の方が高まりつつある」(石戸諭氏、以下同)
しかし、合意文書を作っておらず“口約束”だったのではという点から、「日本側のミス」との声もあるが…。
「最初に聞いた時は日本側がミスしたのかな?とも思ったが、少し時間を置いてみると、日本の官僚機構はそれなりに国際交渉の場は常に踏んでいるようにみえる。日米間で火種になりそうなものは当然、日米双方ともに事務方が早めに潰しておくことが仕事であるし、この点は機能していると考えていいだろう」
また今後の見通しについては、以下のように見解を述べた。
「トランプ政権1期目にいろいろな担当者をクビにしたり、変えたりするなど今までならキーパーソンという人が突然いなくなるようなことがあったが、今回もホワイトハウスの中のガバナンス問題が浮上するのではないか。『2期目だったらうまくいく』と話をしている人もいたが、『2期目でもうまくいっていないのでは』と考えなければならない。日本側としても今後、未来を見通せない相手との交渉になってくるため、なかなか困難な相手だと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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