アニメ「リコリス・リコイル」(以下「リコリコ」)は、2022年7月〜9月までに1クール全13話が放送されたオリジナルTVアニメです。放送終了後も、Blu-ray/DVDの発売やグッズ展開、コラボキャンペーンや各種イベントが実施されるなど話題が途切れることなく、異例のロングラン人気を誇っています。
この記事では、アニメ「リコリス・リコイル」のアニメーション制作会社と監督およびキャラクターデザインなどのスタッフ情報をまとめています。
目次
- アニメ「リコリス・リコイル」とは?
- アニメーション制作会社:A-1 Pictures
- 総監督・監督・シリーズ構成:足立慎吾さん
- キャラクターデザイン:いみぎむるさん
- アニメ「リコリス・リコイル」制作会社・主要スタッフのまとめ
アニメ「リコリス・リコイル」とは?
「リコリコ」は、犯罪を未然に防ぐ秘密組織・DAに所属する少女エージェント・リコリスたちの活躍を描いたガンアクションアニメ。歴代最強のリコリスと称される無邪気で自由奔放な錦木千束(にしきぎ ちさと)と、無駄を嫌う合理的な性格で生真面目に任務を遂行する井ノ上たきな(いのうえ たきな)の2人が、凸凹コンビを組みつつも絆で結ばれ次第に成長していく姿を描いています。
2022年7月〜9月にかけて全13話が放送されたほか、2025年4~5月に全6話のショートムービーも配信されました。その評価は非常に高く、2023年にアメリカで行われた第7回クランチロール・アニメアワードでは最優秀オリジナルアニメ賞を受賞。さらに、同年の第17回声優アワードでは、千束役の安済知佳(あんざい ちか)さんが主演声優賞、たきな役の若山詩音(わかやま しおん)さんが新人声優賞に輝いています。
そんな「リコリコ」のファンだと公言している著名人もいて、中でも「メタルギア」シリーズや「DEATH STRANDING」シリーズなどを手掛けたゲームクリエイターの小島秀夫(こじま ひでお)さんは有名です。偶然見つけてドハマりしたことをご自身のX(旧Twitter)で告白しており、2025年2月にはたきな役の声優・若山さんと「リコリコ」のクリアファイルを手に2ショット写真を撮影・公開して注目を集めています。
アニメーション制作会社:A-1 Pictures
「リコリコ」を制作した株式会社A-1 Pictures(エイ・ワン ピクチャーズ)は、2005年に設立されたアニプレックス子会社のアニメ制作会社。2007年制作の「おおきく振りかぶって」や2008年制作の「黒執事」、2009年制作の「FAIRY TAIL」などヒット作を連発して名を挙げた会社です。
代表作は「ソードアート・オンライン」シリーズ、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ、「アイドルマスター」シリーズなど多数。近年では、2019年に放送が始まった「かぐや様は告らせたい」シリーズ、2023年スタートの「マッシュル-MASHLE-」などで、国内のみならず海外からも注目を集めています。
学園恋愛作品やバトル、スポーツ、アイドル、ファンタジーなど、特定のジャンルに偏らず多彩な作品を手掛ける総合力の高さが特徴です。また、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」や「フラクタル」、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」など、原作のないオリジナルアニメの制作にも精力的に取り組んでおり、「リコリコ」もオリジナル作品のひとつとなります。
そのほか、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」をはじめ、「おおきく振りかぶって」、「冴えない彼女の育てかた」、「心が叫びたがってるんだ。」など埼玉県を舞台とする作品が多いことも知られています。そのため西武鉄道とよくコラボしており、沿線の住民にはおなじみの会社となっています。
総監督・監督・シリーズ構成:足立慎吾さん
「リコリコ」の総監督・監督・シリーズ構成を務めたのは、アニメ制作会社・ジーベック出身で現在はフリーランスのアニメーター・足立慎吾(あだち しんご)さん。「WORKING!!」や「ソードアート・オンライン」シリーズのキャラクターデザインを務めたことで有名です。
大阪芸術大学映像学科を卒業後、ジーベックに入社して1996年放送の「機動戦艦ナデシコ」で動画を担当して以来、長らく原画・作画監督・キャラクターデザインといった作画セクションで活躍しました。なお、TVアニメ作品の監督は「リコリコ」が初となります。
「リコリコ」では、監督として制作チームに加わった時点でキャラクター設定は固まっていたものの、世界観が決まっていなかったのでその構築から始めたとインタビューで触れています。そのためか、「リコリコ」では作画セクションにはほとんど関わらず、絵コンテやシナリオといった脚本・演出面に注力していたとのこと。「展開もセリフもすべて自分で決めないといけなくて。作業中はずっと『これでいいのかな』とか『怒られないかな』とか『コンプライアンス的に大丈夫かな』とか、とにかく悩みました」と、初監督作品に対するプレッシャーを語っていました。
キャラクターデザイン:いみぎむるさん
「リコリコ」のキャラクターデザインを務めたのは、漫画家・イラストレーターのいみぎむるさん。漫画家としては「この美術部には問題がある!」を2012年から『電撃マオウ』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)にて連載中でシリーズ累計100万部を突破、イラストレーターとしては雨森たきび(あまもり たきび)さんのライトノベル「負けヒロインが多すぎる!」のイラストを担当しています。近年では「このライトノベルがすごい!2025」のイラストレーター部門で1位を獲得しています。
そんないみぎむるさんをキャラクターデザインに抜擢したのは、監督の足立さん。ある年のコミックマーケットで偶然出会い「ダメもとでお願いしたらOKしていただけました」「テキストのキャラクター設定をお渡しして『あとは自由に作ってください』とお願いしたら、このデザインが上がってきた」とインタビューで語っていました。
一方のいみぎむるさんは「漫画家である私が、まさかまさかアニメーションのキャラクターデザインを任せていただける日が来ようとは、本当にこれっぽっちも想像していませんでした」と予想外の抜擢だったことをコメント。さらに「初挑戦のお仕事(しかも大役)ということで、もちろんプレッシャーもありましたが、とにかく自分自身が楽しみつつ、みなさんに好きになってもらえるキャラクターたちを作れたと思います」と、手ごたえを語っていました。
アニメ「リコリス・リコイル」制作会社・主要スタッフのまとめ
アニメ「リコリコ」の制作会社はA-1 Picturesです。2005年に設立されたアニプレックス子会社のアニメ制作会社です。代表作は「ソードアート・オンライン」シリーズ、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ、「アイドルマスター」シリーズなどがあります。
総監督・監督・シリーズ構成を務めたのは、本作が初監督作となった足立慎吾さんです。キャラクターデザインは、漫画家・イラストレーターのいみぎむるさんが担当しました。
アニメ「リコリコ」とあわせて、それぞれの代表作を視聴してみてはいかがでしょうか。
(C)Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
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