「自分を愛して生きていけばいい」山根綺が語る「ナイチンゲール編」のテーマと郁実像とは

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 続いては、山根演じる赤城郁実が中心となった「ナイチンゲール編」を振り返り。巷で流行っている“予知夢”の投稿を見て危険を顧みず人助けを繰り返す郁実。そんな郁実の行動をどのように演じたか聞かれ、山根は「何か信念があったわけではないと思うんですよ。自分も社会の役に立てるって明確なものが欲しくて、それを探すためにやってたんじゃないかなって」と郁実の心情を読み取ったことを語る。

 さらに「郁実は0か100の性格で。自分の時間も体力も何もかも削ってやらなきゃと追い込んでしまう真っ直ぐすぎる子」と郁実の性格を語ると、石川も「ヒーローになる前のヒーローって感じですね」と共感を寄せた。

 また第7話では、郁実が「もう一つの可能性の世界」の郁実と入れ替わっていたことが発覚。自分への劣等感に悩む“二つの世界の郁実”に対し共感したことを聞かれ、山根さんは「私もベースが正義感が強いタイプなので、共感の嵐でした」とコメント。「私もこれまで“他の人になれたらな”と考える瞬間はたくさんあったので、収録の時もめちゃくちゃわかるな。郁実とすごく近いなと思いながら演じていました」と郁実に寄り添いながら演じられたことを語る。

 さらに、“二つの世界の郁実”の演じ分けについては、「明らかに違う人だとわかるようにしたくて。例えば、こっちの世界の郁実は、ちゃんと彼氏がいたり、男性との距離が遠くないところにいるので、どこか咲太くんを試すような、“もう一つの可能性の世界”の郁実は言わないような言い方をしてみたりして、違いを明確に作るようにしました」と明かしつつ、「どっちの郁実も自分のことがどれだけ嫌いでも、自分にとって都合がいい世界で過ごすことはできない、一貫した自分への厳しさはある」と“二つの世界の郁実”の共通点を語った山根。

 最後に山根は、「“何者か”になれなくても、そういうダメな自分も認めて、自分を愛して生きていけばいいっていうのがこの“ナイチンゲール編”にとってのテーマじゃないかなと思います」と郁実を演じたからこその言葉とともにトークを締めくくった。

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