■ブラックホールとは?
2019年に人類史上初めて撮影できたブラックホール。本間氏は、「世界中の人々が300人参加し、世界で1個しかない望遠鏡をみんなで協力して作るプロジェクトだった」と振り返る。
そもそもブラックホールとはなんなのか。「銀河の中心に必ず存在している」といい、「宇宙で1番変な天体。重力が強くて、何でも吸い込んでしまう。だから、物も光も入ったら出てこない。真っ暗で、近くまで行くと時間がほとんど進まなくなり、止まってしまう。実は相対性理論という物理学の原理原則で、『あるはずだ』と言われていて、100年経って観測したらやっぱりあった」。
大きさは「無限小」で、「ブラックホールの本体は重力で潰れてしまった天体なので、無限に小さな点がある状態になっている」と予測している。
ブラックホールの周りが光っているのは、「重力で、何でもかんでも吸い寄せている。周りのガスとか塵がブラックホールの重力で引っ張られて周り漂っていて、ものすごい温度にためられて、そこから光とか電波が出ている」と説明した。
また、ブラックホールによって人類が誕生したとも言われており、「ブラックホールは銀河の真ん中にある。 私たちも天の川銀河の中に住んでいて、その中の星の1つが太陽だ。それで天の川ができるときに、もしかしたら真ん中のブラックホールが銀河を作る上で重要な役割を果たしたのではないか」と語った。
■「発電に使うとエネルギー問題と環境問題が解決できる」
