【セリエA】パルマ 1ー1 アタランタ(日本時間8月31日/エンニオ・タルディーニ・スタジオ)
パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶が、美しい高速パスを繰り出した。中央を切り裂くような低弾道のキックには、解説の南雄太氏(元日本代表GK)も思わず感嘆の声を漏らした。
日本時間8月31日のセリエA第2節で、パルマは強豪アタランタと対戦。序盤から攻撃の組み立てに参加し、起点となった鈴木が素晴らしいキック技術を披露したのが、ゴールレスで迎えた24分だった。
すでに何度もボールを受けていた鈴木は、ボックス内でパスを受けてそのまま前に持ち出す。ちょうどそのタイミングで、解説を務めた南氏が、GKが足下でボールを扱う際にボールを「踏む」ことや、次の動作に移りやすい「ボールのつき方」について話していた、まさにその時だった。
アタランタのFWシャルル・デ・ケテラーレが左側からプレスを仕掛けてくると、鈴木は小さなモーションから鋭い縦パスを繰り出す。自陣を切り裂き、ピッチを縦断する低い弾道のボールは、左から中に入ってきたMFオリバー・ソーレンセンの足下にピタリと届いた。そのキックを見た瞬間、南氏は思わず「うまいなぁ…」と感嘆の声を漏らした。
ピッチを滑らせ、まるで糸を引くような惚れ惚れとするグラウンダーのパスには、ファンもリアクション。ABEMAのコメント欄やSNSでは「このパスすごいです」「え、うま」「うわぁいいパス」「ザイオンすげえなw」「ザイオンえぐいw」「ザイオンすごい縦パス出すね」「実質ボランチ」「ザイオンのフィード普通に脅威だ」など驚きの声が多く挙がった。
入団2年目もパルマの守護神としてゴールを守る鈴木は、昨シーズンもロングフィードを中心に攻撃でも重責を担っていたが、今シーズンから就任した30歳のスペイン人指揮官、カルロス・クエスタ監督の下では、より細かいビルドアップに関与するゲームメーカー的な役割も担っている。
この日の鈴木は79分にブラインドの難しい形で失点したが、パルマはFWパトリック・クトローネが85分に同点弾を挙げて1-1のドロー。イタリアの地元メディア『Parma Live』や『TUTTO mercato WEB』、『calciomercato.com』は鈴木に対して揃って個人採点で「6」の評価を付け、『Parma Live』では「ゴール前でプレーを求められることはほとんどなく、難なくこなした」と寸評された。
なお、鈴木はすでに日本代表に合流。9月のアメリカ遠征でメキシコ代表、アメリカ代表と対戦する。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





