「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」キービジュアル
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 アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」(まほうしょうじょまどか☆マギカ/通称:まどマギ)は、2011年に放送されたオリジナルテレビアニメから始まったシリーズです。それまで明るく華やかなイメージがあった魔法少女というジャンルに新たな視点をもたらし、放送当時から大きな話題を呼びました。

【動画】アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』第1話

 テレビアニメシリーズは2011年1月から4月まで放送され、その後、アニメ版の総集編となる劇場版が、2012年10月6日より公開の「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語」と2012年10月13日より公開の「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語」に分けて上映されました。また、2013年10月26日には、テレビアニメの続編を描く「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語」も公開されました。

 さらに、2026年2月に新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉」の公開が予定されています。

 この記事では、そんな「まどマギ」の主人公である鹿目まどか(かなめ まどか)について、プロフィールや声優、彼女は魔女になったのかなどの情報を解説していきます。

目次

  • アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」とは
  • アニメ「まどマギ」鹿目まどかの基本情報|誕生日や声優は?
  • アニメ「まどマギ」鹿目まどかの初登場は何話?
  • アニメ「まどマギ」鹿目まどかの能力は?キュゥべえに頼んだ願いは?
  • アニメ「まどマギ」鹿目まどかは魔女になった?
  • アニメ「まどマギ」鹿目まどかは最後どうなった?
  • 鹿目まどかの名言3選
  • まとめ

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」とは

 「まどマギ」の物語は、中学校に通う普通の少女・鹿目まどかを中心に展開します。まどかはそれまで平穏な日常を過ごしていましたが、謎の生物「キュゥべえ」や先輩魔法少女の巴マミ(ともえ マミ)と関わりを持ったことから魔法少女の存在を知り、魔法少女の世界へと足を踏み入れることになります。

 まどかもキュゥべえから「僕と契約して、魔法少女になってよ」と誘われますが、一方で、魔法少女でありクラスメイトの暁美ほむら(あけみ ほむら)には「魔法少女になってはならない」と止められます。

 こうしてまどかは、魔法少女になるか迷いながら魔法少女の世界に触れ、次第にその世界で何が起こっているかを知ることになります。そして、本当に自分は魔法少女になるべきなのか、自問自答をしながら自分の本心と向き合っていくのです。

アニメ「まどマギ」鹿目まどかの基本情報|誕生日や声優は?

■名前 鹿目まどか
■年齢 14歳
■誕生日 10月3日

 「まどマギ」の主人公である鹿目まどかは、どこにでもいる平凡な中学2年生。少し引っ込み思案ですが、思いやりがあって優しく、友達想いな性格です。

 家族構成は母の鹿目詢子(かなめ じゅんこ)、父の鹿目知久(かなめ ともひさ)、弟の鹿目タツヤ(かなめ タツヤ)の4人家族。友人にはクラスメイトで魔法少女の美樹さやか(みき さやか)や、志筑仁美(しづき ひとみ)などがいます。

基本情報【声優】

 まどかの声を担当しているのは、声優の悠木碧(ゆうき あおい)さんです。悠木さんは、第六回声優アワードにて主演女優賞や、ニュータイプアニメアワード 2011にて声優主演女優賞を受賞しています。代表作は、「戦姫絶唱シンフォギア」の立花響役や、「薬屋のひとりごと」猫猫役などです。また、ゲーム作品では「Fate/Grand Order」の沖田総司役や、「原神」の蛍(女性主人公)役などを演じています。

 歌手活動もしていて、2017年からは日本コロムビアに所属しています。アニメとのタイアップ曲も多く、代表作として「ピアノの森」エンディングテーマ「帰る場所があるということ」や、「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」オープニングテーマ「ぐだふわエブリデー」などがあります。

アニメ「まどマギ」鹿目まどかの初登場は何話?

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』鹿目まどか場面カット
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 まどかが初めて登場したのは第1話です。最初のシーンでほむらが魔女と戦っている隣に現れました。このとき、ピンチになったほむらを助けるためにキュゥべえから契約を持ちかけられています。

 しかし、これらのシーンはすべてまどかが見ていた夢で、キュゥべえに返事をする前にまどかは家のベッドで目を覚ましました。

 その後は、いつも通りの日常が始まります。しかし学校へいくと、夢の中の登場人物だったはずのほむらが転校生として目の前に現れるという、不思議な経験をすることになるのです。

アニメ「まどマギ」鹿目まどかの能力は?キュゥべえに頼んだ願いは?

 まどかには通常の魔法少女の姿と、魔法少女を超越したまるで神のような姿という2つの形態があり、それぞれ能力が異なります。

 通常の魔法少女の形態では、魔法で生み出した弓矢で戦う能力を持っています。これは、時間を巻き戻す能力を持っているほむらがかつて経験した「過去の時間軸」に存在し、第10話のほむらの回想シーンでは、まどかの戦っている姿が見られます。

 ちなみに、この姿のまどかは、何を願って魔法少女になったのかは明らかにされていません。

 魔法少女を超越した姿は第12話で登場します。これは「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」という願いによって実現しました。

 この状態のまどかは、その壮大な願いをかなえるための方法として、全宇宙・全時間に存在する魔法少女に働きかける能力を持ちます。使用する武器は弓矢の形をしていて、そこから放たれる弓を介して、すべての魔女になりそうな魔法少女のもとへと現れ、魔女化する前の魂を救済します。

 魂を救済された魔法少女は消滅しますが、第12話では「円環の理(えんかんのことわり)に導かれて行ってしまった」と言われているため、消滅というよりは、まどかによってどこかへ導かれていく感覚の方が近いのかもしれません。

アニメ「まどマギ」鹿目まどかは魔女になった?

 まどかは第10話のほむらの回想シーンの中で「救済の魔女」という魔女になりました。ただし、魔女になったあとにほむらが時間を巻き戻しているため、現在の時間軸では魔女にはなっていません。

 救済の魔女になったまどかは、真っ黒で巨大な姿をしていて、ぎょろっとした眼を持っています。

 作中では、救済の魔女になったまどかの具体的な能力や攻撃方法は描かれていません。しかし公式サイトでは、その性質が慈悲であることと、この星のすべての生命を強制的に吸い上げて、救済の魔女が作った新しい天国(結界)へと導いていくことが明らかにされています。

 なお、救済の魔女を倒すには世界中の不幸を取り除いて、ここが天国であると錯覚させる以外に方法はありません。

アニメ「まどマギ」鹿目まどかは最後どうなった?

 第12話で魔法少女を超越した存在となったまどかは、その能力によって、すべての魔法少女たちが抱えていた呪いを受け止めることとなりました。これらの呪いは1人で抱えるにはあまりにも大きく、その力の巨大さから、現在まどかたちが暮らしている宇宙を終わらせてしまいます。

 その後、宇宙は新たなルールに基づいて再編され、その世界では、まどかは宇宙の因果律そのものへ干渉する概念「円環の理」となりました。

 円環の理となったまどかは、過去と未来のすべてを見ることができます。一方で、人々はまどかのことを認識できません。また、かつてのまどかに関する記憶も失っています。

 ただ、奇跡が起こったのか、ほむらだけはまどかを覚えている状態で新しい宇宙へと導かれました。また、弟のタツヤもまどかのことを覚えているようで、第12話にて落書きでまどかを描いています。

鹿目まどかの名言3選

 まどかの名言は、ついに魔法少女になった第12話に多く登場します。この話ではほとんどのセリフが名言ともいえる状態なのですが、そのなかから厳選した3つを紹介します。

「これが私の祈り、私の願い。さあ、叶えてよ、インキュベーター」第12話

 ついにまどかが「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」という自分の願いに気付き、覚悟を持ってキュゥべえに伝えたときに放った言葉です。

 この願いを提案されたキュゥべえは、あまりの壮大さに驚きを隠せず、その行為が及ぼす影響の大きさを改めて説明するほどでした。また、隣にいたほむらもこの願いに戸惑いましたが、まどかはそれでも決意を緩めることはありませんでした。

「ほむらちゃん、ありがとう。あなたは私の、最高の友達だったんだね」第12話

 まどかが魔法少女たちの呪いをその身に受けたことにより、宇宙が生まれ変わる際にほむらに伝えた言葉です。

 過去と未来のすべてが見えるようになったまどかは、このとき初めて、ほむらが今までまどかにしてきてくれた行動を知ることができました。そして、自分がどれだけほむらに守られてきたのかを理解したのです。

 ほむらにとっては精神的に報われたシーンですが、それと同時に、まどかが円環の理へと変化し、離れ離れになってしまう別れのシーンでもあります。

 この喜びを上回る残酷な現実を突きつけられたほむらは、魔女との戦いでは見せなかった、感情をむき出しにした状態になり、まどかの名前を泣き叫びながら新しい宇宙へと誘われました。

「大丈夫。きっと大丈夫。信じようよ。だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」第12話

 宇宙がいよいよ生まれ変わるという瞬間にまどかがほむらへ伝えた、一時の別れの言葉です。

 まどかが円環の理という概念になってしまうと、人々はまどかを覚えていることも、認識することもできなくなります。しかし、彼女はそれを理解しつつも、本当に大切な存在であるほむらには自分のことを覚えていてほしいと願いました。

 夢や希望では片づけられないほど残酷な世界に向き合った彼女が、ささやかな奇跡を願った瞬間です。

まとめ

 まどかはアニメ「まどマギ」の主人公でごくごく平凡な中学2年生の少女です。魔法少女として並外れた素質があり、キュゥべえから契約を持ちかけられます。そして、最後にはキュゥべえすら驚くほどの壮大な願いを叶え、全宇宙・全時間の魔法少女を救いました。

 まどかがこの願いに至れたのは、その背景にほむらの活躍があったからです。まどかは最後にそれに気付き、2人は無二の親友となりました。

 2作ある劇場版ではアニメ版のエンディング後の物語が描かれています。2026年2月には、新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の公開が予定されているので楽しみに待ちましょう。

(C)Magica Quartet/Aniplex,WR

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