【写真・画像】「石破総理は“可能性”に賭けていた」「辞任会見に“異例の人物”が同席」政治記者が見た辞任の裏側 1枚目
【映像】石破総理の辞任会見に“異例の人物”が同席(実際の映像)
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 石破総理が辞任し、総裁選が行われるが、どのような流れで実施されるのか? テレビ朝日政治部の大石真依子記者に聞いた。

【映像】石破総理の辞任会見に“異例の人物”が同席(実際の映像)

━━2つある選挙方式はどのように違うのか?

「1つ目は正規の『フルスペック』、もう1つは緊急時の『簡略型』だ。フルスペックの場合は国会議員票295票と全国の党員・党友票295票を合わせて党大会を開いて新総裁を選出する。一方の簡略型の場合、国会議員票295票は同じだが、地方票の部分が変わる。47都道府県連が各3票を持ち、地方票としては141票で、党大会に代わる両院議員総会で新総裁を選出する」


2020年の総裁選は「簡略型」

フルスペックと簡略型
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━━現在、どちらに決まりそうか?

「今は10月4日の投開票で『フルスペック』で最終調整をしているという。流れとしては9日、まず総務会に『どういった形式で実施するか』という案を諮り、その後に午後2時から総裁選挙管理委員会を開いて、その場で正式決定する見通しだ。8日の午前に総裁選挙管理委員会の逢沢委員長が取材に応じて『告示日や投開票日を含めて、できれば9日、あらかたのことを全て決定するくらいのスピード感で臨みたい』と話していた。去年の総裁選も『フルスペック』で行われたが、国会議員票と全国の党員・党友票が同じ重みを持つので、知名度が高かったり、党員からの人気が高い方が有利になる。一方で、2020年に安倍総理の辞任表明の後に行われた総裁選は『簡略型』であり、国会議員票の重みが増すので、多くの議員から支持を集められるかがより問われる。元々党内にはいろいろな意見があり、ある党幹部は『フルスペックでやらないと文句を言う人が出てくる。ルールに書いてある通りにやるのが一番だ』と話していた。その一方で、他の党の関係者は『総裁選をやること自体が政治空白だから、できるだけ短い期間で総裁を選び出すべきだ』と主張していた」

━━10月4日まで1カ月を切っているが「フルスペック」で行う場合、時間的猶予はあるのか?

「自民党の党則に『総裁選を行うにあたって告示を12日前までにする』というルールがある。投開票が10月4日だとすれば、単純に計算すると9月22日までには告示をしないといけない。今、国民からも野党からも『自民党の都合で長い政治空白が起きている』という批判があるので、おそらく告示から投開票を最短にして、選挙期間を短くすると思う。そのため、普通に考えると9月22日の告示になるのでは。その12日間の選挙期間中にポスト石破に名乗りをあげた方々の討論会などが行われる」

「フルスペック」で“得”をするのは誰か?
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