【WWE】RAW(9月8日・日本時間9日/ウィスコンシン・ミルウォーキー)
パワハラ先輩モードが日に日にエスカレートしている日本人女子レスラーが、今度は盟友の美女タッグパートナーを“人間の盾”に。人間性を疑う狡猾プレイに「姐さんヒドイ」「カイリかわいそう」とファンもドン引き。相棒も困惑した様子だった。
WWE「RAW」で行われたアスカとニッキー・ベラのシングルマッチは、リング外の一瞬の攻防が勝敗を分ける展開に。セコンドのカイリ・セインを“人間盾”として利用するというアスカの”ズル賢い”戦術が、試合の流れを変えた。
このところどこへ行っても人気者のイヨ・スカイに絡む同僚レスラーを排除する“闇落ち5秒前”状態のアスカ。この日もバックステージで談笑していたレジェンドであるニッキーに「やさぐれ&嫌がらみ」からの戦線布告で直接対決に発展する。
序盤はグラップリングと打撃の応酬。アスカがリフトからヒザ、さらに蹴りと一気呵成に叩き込むと、ニッキーがスピアを繰り出すなど、両者が主導権を奪い合った。
試合の流れが変わったのは中盤。アスカが場外へエスケープした場面だった。場外に落ちたアスカに「姐さん大丈夫?」と気遣うカイリの献身性が際立つなか、追撃に出ようとするニッキーに対し、アスカはあろうことかカイリを前に立たせ進路を遮断する“人間の盾”作戦に打って出た。
ニッキーが一瞬ためらいながらカイリをどかそうとするが、アスカは“盾”で攻撃を完全ガード。“姐さん”の暴挙にカイリも手をバタつかせてパニック状態だ。この盟友の犠牲も躊躇わないアスカのダーティーファイトにファンも騒然。「えええw」「なにしてんのw」「姐さんヒドイ」「カイリかわいそう」「ヒールムーブw」と呆れた声とカイリへの同情の声が続出。
この攻防にかき乱されたニッキーの隙を突き、アスカは右足のラウンドハウス・キックを顔面に命中させた。さらにその勢いでニッキーを場外バリケードに叩きつけ大の字に。「やったどー」と狡猾プレイにご満悦のアスカに、それでもカイリは寄り添い拍手で姐さんを“よいしょ”。だが、その顔は引きつり、不満と困惑がダダ漏れの表情だった。
終盤はアスカが連続のストライクコンボから得意のアスカ・ロックに移行。グラウンドでの締め上げでニッキーはロープに届かず、最後はタップアウト。これでシングル2戦連続一本勝ちを収めたアスカは、単なる技巧派を超え、小狡い戦術的知略を駆使するレスラーとしての評価を改めて示した。
ただ気になるのはアスカの益々ヒドくなるやさぐれぶり。バックステージではカイリをどやす“パワハラ先輩”化が顕著になり、リア・リプリーらへの敵意も凄まじい。「優しい姐さんはどこへ?」――。今後が益々心配になる暴れっぷりだった。(ABEMA/WWE『RAW』)
この記事の画像一覧

