アクロバティックな“女子史上最高のフィニッシュ技”は諸刃の剣だったのか。タッグ王者挑戦権をかけた大一番で、人気のサーファー美女と野獣系の仲良しコンビが痛恨の同士討ちを演じ、大きな話題を呼んでいる。
WWEの第3ブランドNXTで行われた女子タッグチーム王座挑戦権争奪トリプルスレッドマッチ。出場したのはザルーカ(ソル・ルカ&ザリア)、フェイタル・インフルエンス(ファロン・ヘンリー&ジャズミン・ニックス)、ザ・カリング(イジー・デーム&テイタム・パクスリー)の3組。大本命と見られたソル&ザリアは、まさかの凡ミスによって挑戦権を逃す結果となった。
試合中盤、3チーム入り乱れるなかでソルがコーナーへ駆け上がり、華麗な一回転技「ソル・スナッチャー」の体勢へ。会場も沸いたが、直後に背後からファロンの軽いプッシュを受け、着弾した相手はなんと味方のザリア。狙いが外れた“誤爆”は場内の空気を一変させた。
「決まった!」と振り向いたソルの目に映ったのは、失神状態で倒れるタッグパートナー。パニックに陥る彼女を尻目に、イジー&テイタム組が冷静にフォールを奪い、挑戦権をさらっていった。
華やかさ、難度、インパクトの三拍子が揃い「WWE女子技の最高峰」とも呼ばれるソル・スナッチャーだが、思わぬ欠点として「回転するとターゲットを見失うリスク」が露呈。ファンからも「まさかの展開」「ザルーカが脱落するとは…」と驚きの声が広がった。一方で「このムーブは誰に当てても素晴らしい」「試合は最高だった」「完璧な頭脳プレイだった」と、技や試合そのものを称えるポジティブなコメントも多く寄せられている。
アクロバティックなソルとパワフルなザリアの「ザルーカ」は、NXT女子ディヴィジョンの中でもファン人気の高いタッグチーム。しかし、ここまでタイトル戦線では成果を残せていない。過去にはザリアのスピアーがソルに誤爆する場面もあり、今回はその逆。人気コンビの前途に、再び暗い影を落とす一戦となった。
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