そんな状況に耐えかねた夫は、探偵と二人きりになった際、「やめてほしい」と切実に訴えた。そこで永見探偵は、依頼者の「感動しい」という弱点を利用した作戦を決行。娘にも協力してもらい、夫から妻への感謝の手紙を読み上げてもらうことにした。夫は結婚して45年、阪神淡路大震災という困難を共に乗り越えてきたことへの感謝を述べつつ、育毛剤作りは家族を笑顔にしてくれたものの、「僕の毛根が死んでしまう。実験台にするのはやめてくれませんか?」と訴えた。
手紙を聞いた依頼者は、感動し涙を流しながらも、「死んでるかもね」と夫の毛根の状態を気遣い、「直径2センチとか決めてやったらね」と、実験範囲を限定することを提案した。夫は「それやったら…」と受け入れ、長年連れ添った夫婦ならではの妥協点を見出した。
このVTRをスタジオで見届けた特命局長の佐藤二朗は、「いいご夫婦だなと思った」とコメント。しかし、「(育毛剤を)やられてるときのお父さんの顔色が新聞紙みたいな色になってた」と語った。
