Googleが手掛けるAIを活用した検索サービス「AIモード」の日本語対応が、9月9日から始まった。
日本語で入力した質問に対してAIが回答してくれて、複雑な質問にもまとめて答えてくれるのが特長。ページを探し回らなくても、知りたいことを一度に調べることができる。
ChatGPT-5とGoogleのAIモードはどちらがいいのか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターでAI研究者の今井翔太氏は、このような見解を示す。
「速さはGoogleが圧倒的。いろいろなサイトを参考にしながら調べたいときには、Googleの方がいい。OpenAIのChatGPTもできるが、すごく遅い。1分とかかるので、それと比べるとGoogleはすごい。AIモードを使っているときに、何個のサイトを検索中と調査中に出てくる。ものすごい勢いで40何個、70何個というのが2秒、3秒で出てくる。すごい勢いで読み込んで詳細に出してくれる。手軽さという点でかなり強い」
Googleといえば、キーワード検索と連動して表示される広告が大きな収益と言われている。検索ウィンドウのとなりにAIモードのボタンを置いたことは「Googleのビジネスモデルを壊したような取組み」と今井氏は言う。
「AIモードは、横についているが、普通に考えるとGoogleのビジネスモデルを壊しているような話。Googleってテクノロジー企業だが、収益の大半は広告なので、AIに聞いてそこから流入してしまうと、広告はどうなるんだという話になるはずだ。これはGoogleのCEOがすごく思い切ったことをやる勇気があった。ChatGPTが出たとき、報道によるとGoogle社内に『これはまずいぞ』というようなことを言って、それからしっかり取り組んできて、ここまで思い切ったことをやってきたので、意思決定が相当優れていた。既存の自分たちの事業を壊してでも、別のAIの先行機能を取られるぐらいならというような思い切り」
一般ユーザーはどのようにAI選びをすればよいのか。今井氏は次のようにアドバイスをする。
「長期的に1年、2年経つとGoogleが全部逆転すると思うが、今ChatGPTは日本のことに詳しい。GoogleのGeminiはあまり日本のことに詳しくない。ChatGPTはすごく優れていて、いろいろな国の文化を知っている。僕はみんなChatGPTを使っていいと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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