「セミはめっちゃ美味しいんですけど幼虫の方が栄養価が高い」
中武「家の形の遊具があったりする。雨で天気が悪かったり風が強い日はその遊具に入った。いつもリュックにパンパンに服が入っているので枕にして。見られたくないのでお尻向けて寝ました。この寝方は(ホームレスの先輩の)おっちゃんたちに伝授してもらって。腕と腕の間にお財布を挟むと盗まれることがない」
食事はどうしていたのだろうか?
中武「セミと草とアリは食べてました。セミはめっちゃ美味しいんですけど幼虫の方が栄養価が高いんで、朝方幼虫を探して食べてました。その姿を見て息子が泣いたのでやめました」
収入を得ることはできたのだろうか?
中武「一番儲かったのはアルミ缶拾いです。アルミ缶バブルが来たんですよ。買取額が10kg=3,000円が8,000円になった。毎日40kgのアルミ缶を届けに行って、それもあってホームレスを脱却できたかもしれない」
路上生活をしながら掛け持ちでアルバイトもした。バイトも多数経験したがどれも過酷だったという。
中武「元々は正社員で探していましたが雇ってもらえるところがなくて、アルバイトを転々としました。介護施設・惣菜店・ラブホテルの清掃員・新聞配達・ヤクルトレディー。3回行って辞めたのが特殊清掃のバイトでした。自死された方の部屋の体液とかの掃除だったんですが耐えられなくて…1軒3万円もらえたんです。ゴミ屋敷の掃除だと思ったんですけど今考えたら3万円なんてあり得ないですよね」
現在はイベント会場の売店で販売員のアルバイトをしている。家賃5.5万円の家を借り、中学生になった息子と2人で暮らしている。
(『ABEMA NEWS』より)

