「暗素研」が開発したシート素材「ファインシャットSP」は、同じポリウレタンで出来ているシートのうち、左側のシートは光を反射していない。シートを拡大してみると、無数の穴が開けられており、「針の先端」と同じように多重反射させることによる光の吸収が行われていることがわかる。また、同じ石像2つのうち一方を、同社が開発した世界一黒い塗料「真・黒色無双」で着色して比較した写真では、角度を変えてみても、吸い込まれるような黒色によってまったく立体的に見えない。

 「真・黒色無双」は、通常の塗料とは異なり、対象物の表面に「毛羽立った層」を作ることで、細かい穴と凹凸が「針の先端」と同じ現象を引き起こしている。もちろん、色としての黒さも可能な限り追求しているそうだ。「黒は物理的に作るもの」とコメントする「暗素研」は、光の反射による問題の解決や美しい黒の表現を提供すべく、日々活動している。

 この投稿は140万件以上表示され、「えーおもしろい。立体と黒なんて考えたことなかった」、「説明されると理論はわかるけどやっぱり不思議だ、となるもの好き」、「無響音室とかも同じ原理ですね」といった反響が寄せられている。(ABEMA週刊BUZZ動画』より)

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