【明治安田J1リーグ】柏レイソル 0ー0 サンフレッチェ広島(9月24日/三協フロンテア柏スタジアム)
ボックス内ギリギリでの微妙な判定が物議を醸している。
J1リーグ第31節で柏レイソルとサンフレッチェ広島が対戦。その55分に大きな話題となるシーンを迎える。
広島のMF塩谷司が前線にロングボールを入れると、広島のFWジャーメイン良と柏のDF杉岡大暉が反応。両者がボックス内のギリギリで競り合う中、ボールは杉岡が処理した。しかしその直後、広島の選手たちが手を上げてアピールする。杉岡の手にボールが当たっていたからだ。
カタールサッカー協会との「審判交流プログラム」で来日し、同試合を裁いたモハメド・アハメド主審は、そのままプレーを流していたが、ボールがピッチ外に出た後に試合を中断。VARと交信し、ハンドの可能性があったとしてOFR(オンフィールドレビュー)で当該シーンを確認することになった。
解説・戸田和幸氏は「場所で言うと、けっこうデリケートですね。リプレイを見ると、(杉岡の)左手に当たっているように見えました」とコメント。さらに、「例えばジャーメインが押して(杉岡が)バランスを崩した時に、バランスを取るために出した手に当たったっていう印象が付くかどうかですけど、そこまでコンタクトがあったようには見えなかったですね」と続けた。
アハメド主審がOFRチェックする最中、戸田氏は「場所も重要になってきます。ギリギリ中か外か。難しいですね。ハンドなんじゃないかなと思いますけど、場所ですね。これは難しい。アングルによっては、頭→手に当たっているようにも見えますし」と検証を続けた。結果的に主審の判定は、ノーハンドでPKなし。戸田氏も驚く中、広島陣営は納得のいかない様子だった。
非常に難解なジャッジには、ファンもSNS上で一斉に反応。「え、杉岡さんのハンドじゃないの」「杉岡ツイてるな…」「杉岡ノーハンド!?」「ハンドじゃないんや」「ハンド臭いな」「杉岡の手には当たってるし、場所はエリア内に見える…」「なにもなしはないだろ笑」「また助かったなw」「これでノーハンドはないやろ」「ハンドでPKに見えたけど取られなかった」など様々な声が上がった。
なお、試合はスコアレスドローで終了。ただ、フラッシュインタビューでは、広島のミヒャエル スキッベ監督がこの日のレフェリングに不満を表明する。「日本のレフェリーはすごく良いレベルにある。だから(海外からレフェリーを)Jリーグに呼ぶのであれば、もっと高いレベルにあるヨーロッパのレフェリーを呼んでほしい。学ぶ立場にいるのであれば、もっと良いクオリティーの審判に来てもらうべきだ」と辛辣だった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





