ニュース番組『ABEMA Morning」は、学生がプロデュースする釣り大会の準備を進めている日本さかな専門学校を取材した。
神奈川県三浦市にある、日本さかな専門学校。日本で初めて魚を専門的に学ぶ専門学校として2023年に開校し、魚に関わるあらゆる就職先に向けた実践的な授業を行っている。学生たちに将来の夢を聞くと、「漁師」「釣り具メーカー」「卸売り」などと答えた。
このクラスでは現在、静岡県西伊豆町で10月に行われる釣りイベントの準備の真っ最中。学生たちと準備を進めているのは、この学校で特別講師を務める、株式会社ウミゴーの國村大喜氏だ。國村氏が代表を務めるウミゴーでは近年、西伊豆町などで漁港を有料の釣り場として開放して漁業者に還元するシステム「海釣りGO」を導入し、釣り人も漁業者もwin-winのサービスと話題になった。
「海業ビジネス専門コースを担当していて、より実践的なところで学生が携われるようにしたいというところから、釣り大会のプロデュースはどうなのかと始まった企画」(國村氏、以下同)
海業とは、海や漁村の地域資源の魅力を活用する事業のこと。海業のプロである國村氏は魚のプロを目指す学生たちに、よりリアルな海業ビジネスを体験させるために今回の釣り大会を考案した。
「学生自身が漁村に対して、町外からいろいろな方々を呼び寄せて経済効果を高めて、絵を描くだけではなくて本当にやるという、そのダイレクト感を学生にも味わってもらいたい」
7月には視察も兼ねて開催地の西伊豆を訪れ、地元の小学生に釣りの仕方を教えた学生たち。どうすれば地域を盛り上げ、参加者を笑顔にできるのか。釣り具メーカーとも話し合いを重ねた。
今回、学生たちが考えたのは、名前にタイがつく魚「あやかり鯛」を釣ってポイントを競うものや、あえて毒のある魚を狙うものなど、ユニークな企画の4大会だ。
取材したこの日は、協賛してくれる企業や自治体にオンラインでイベント内容をプレゼン。学生たちにとっては、業界関係者に顔と名前を覚えてもらう絶好の機会ということもあり、説明にも熱が入る。
さかなを通して活気ある地域づくりを。これからの海業を担う若者たちがプロデュースする西伊豆釣り大会は、10月11日・12日に開催される。
「漁師も高齢化になってきて、魚も次第に獲れなくなってきている。漁村・漁港をより盛り上げるにはどうすればいいかというところで、ひとつ大きな大会ができれば。ぜひお越しいただいて楽しんでいただければなと」
(『ABEMAヒルズ』より)
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