
昨年に公開され数々の映画賞を総なめにした映画『正体』にて、第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した藤井道人監督とキャメラマン・木村大作が初タッグを組み、北陸の港町を舞台にした完全オリジナル脚本で描く、映画『港のひかり』が11月14日(金)より全国の劇場にて公開。この度、インスパイアソングとして、竹原ピストルがオリジナル楽曲「千切れ絵のように私は」を書き下ろし、温かくも力強い歌声が物語に寄り添うスペシャル予告が解禁された。
主人公の元ヤクザの“おじさん”を演じるのは7年ぶりの単独主演作となる舘ひろし。歌舞伎界の新星として注目を集める尾上眞秀が盲目の少年・幸太を、成長した青年・幸太を人気と実力を兼ね備えた眞栄田郷敦がそれぞれ演じる。おじさんと幸太との年の差を超えた、十数年の友情を描いた感動エンタメ大作となっている。
ヤクザだった過去を捨てて生きる男・三浦(舘ひろし)と、不慮の事故で両親を亡くした盲目の少年・幸太(尾上眞秀)。公開されたスペシャル予告映像の冒頭では、孤独だった二人が次第に年の差を超えて特別な友情を育んでいく姿が映し出される。何ふり構わず身を投げ打ってまで幸太を守ろうとする三浦に対し、影ながら二人を見守っていた荒川(笹野高史)は“なんであの子にそこまでしてあげるんだい?”と問うが、三浦は“あの子は私のことを、一人の人間として接してくれました”と小さく呟く。大人になった幸太(眞栄田郷敦)もまた、“おじさんは僕の世界を照らしてくれた。あなたは誰よりも温かった”と特別な思いを吐露し、そんな幸太の言葉に涙が込み上げる三浦の姿も映し出される。舘演じる三浦の自らを犠牲にして他の誰かを救う寓話的ヒーローの生き様はもちろん、共鳴し合う二人の深い絆が観る者の胸を打ち、涙を誘う感動の物語の行方に期待が膨らむスペシャル予告が完成した。
さらに予告映像で流れているのは、本作のために書き下ろされた竹原ピストルによるオリジナル楽曲「千切れ絵のように私は」。本作の世界観が見事に表現された、力強くも温かなメッセージが伝わる楽曲に仕上がっている。作詞作曲を手掛けた竹原は「カメラの前にいるときも、空き時間においても、気さくに他愛のない雑談を交わして下さったり、“竹原さん、飲む?薄いよ??”とご持参のコーヒーをご馳走して下さったり。舘さんはとても優しく、あたたかに接して下さいました。」と過去にドラマで共演した際の舘の行動に対して感銘を受けたことを告白し、「この歌を書くにあたっての発想の出発点、始めに思い描いたイメージは、ご一緒させていただいたあの撮影現場において、全身で感じ取った舘さんの重厚な人間力、包容力だったように思います。“舘さん、あのときはありがとうございました。”というごくごく私的な感謝の気持ちも、この歌を通して、こっそりと舘さんに伝わったら嬉しいなと思っています。」と並々ならぬ舘に対する想いも込めた楽曲になっていることを明かした。
■竹原ピストル 本人コメント全文
もう何年も何年も前。ほんのワンシーンでしたから、きっと舘ひろしさんは覚えてらっしゃらないかと思いますが、ぼくはとあるドラマで(そのときは自分も役者として、)舘ひろしさんと共演させていただいたことがあります。
カメラの前にいるときも、空き時間においても、気さくに他愛のない雑談を交わして下さったり、“竹原さん、飲む?薄いよ??”とご持参のコーヒーをご馳走して下さったり。舘さんはとても優しく、あたたかに接して下さいました。
この『千切り絵のように私は』という歌は、言うまでもなく、映画『港のひかり』に添えていただくために書き下ろしたものです。
だからまず第一に、この歌が『港のひかり』という作品にしっかりと寄り添えるものであったらいいなと思います。
それでいて、この歌を書くにあたっての発想の出発点、始めに思い描いたイメージは、ご一緒させていただいたあの撮影現場において、全身で感じ取った舘さんの重厚な人間力、包容力だったように思います。
ですから第二に、“舘さん、あのときはありがとうございました。”というごくごく私的な感謝の気持ちも、この歌を通して、こっそりと舘さんに伝わったら嬉しいなと思っています。
ちなみに舘さん、あのときは緊張し過ぎていて、コーヒーの濃い薄いを感じ取る余裕はありませんでしたよ。。笑時を経て経て、ご馳走様でした!!
【作品情報】
■監督・脚本:藤井道人
■企画:河村光庸
■撮影:木村大作 ■美術:原田満生 ■音楽:岩代太郎
■出演:舘ひろし、眞栄田郷敦、尾上眞秀、黒島結菜、斎藤工、ピエール瀧、一ノ瀬ワタル、MEGUMI、赤堀雅秋、市村正親、宇崎竜童、笹野高史、椎名桔平
■タイトル:港のひかり
■公開表記:2025年11月14日(金)全国公開
■配給:東映 スターサンズ
©2025「港のひかり」製作委員会
