【WWE】クラウン・ジュエル(10月10日・日本時間11日/オーストラリア・パース)
日本人美女レスラーが仲間を突き飛ばし、敵の前に立ちはだかって強烈な蹴りを受け止めてリング下へ落下。身を挺したアシストにファンから「かばった」「泣ける」「献身的」と感動の声があがった。
オーストラリア・パースで行われたWWEのビッグマッチ「クラウン・ジュエル」で、イヨ・スカイ&リア・リプリー対“カブキ・ウォリアーズ”のアスカ&カイリ・セインによる因縁のタッグ戦が行われ、約20分にわたる激闘の末、イヨ&リア組が勝利を収めた。
アスカがリアとイヨの友情に嫉妬したことを発端に、数カ月にわたってWWE女子部門を賑わせてきた確執。かつての同門であるイヨとアスカ&カイリの遺恨に、巻き込まれる形でリアが加わり、彼女の地元凱旋&誕生日というメモリアルな日にリベンジ・マッチが実現した。
試合はカブキ・ウォリアーズの奇襲で幕を開ける。序盤から因縁の“イヨ対アスカ”の直接対決となり、地元ファンの大歓声と「イヨ・スカイ」チャントの後押しを受けてイヨが無双。しかし場外戦で形勢が逆転し、カブキ・ウォリアーズが連携技と息の合ったダブルチームでイヨを孤立させ、試合を優位に進めていった。
中盤、ようやくリアへのタッチが成立。リアはパワフルな打撃とスラムを連発し、試合の流れを一気に変える。さらにカイリに対して「レイザーズ・エッジ」を放つリアに、イヨの「ミサイル・キック」が炸裂。息の合った“Rhiyo”コンビならではの連携が飛び出した。
最終盤では、タッグというよりも主従関係に見えるアスカとカイリの関係が裏目に出る。エプロン上でリアがアスカに放った「ビッグブーツ」を、アスカを突き飛ばしたカイリが身を挺して受ける格好に。自ら“姐さん”をかばって打撃を受ける姿にファンは「かばった」「身代わりになった」「カイリ泣ける」「献身的」と心を打たれたが、この時、試合の権利はカイリにあった。
リアはすかさずカイリをリングに戻し、「リップタイド」を決め、間髪入れずイヨの「ムーンサルト」が炸裂。最後は地元の観客の前でイヨにフィニッシュを譲り、友情を示す形で“Rhiyo”タッグが抱き合い勝利を喜んだ。
敗れはしたものの、この試合で最も光ったのはカイリの奮闘だった。鋭い打撃とキレのある動き、場外でのスライディング・キックや、アスカとの連携でリアをスティールステップに叩きつけるなど、好アシストを連発。トップロープから放った「インセイン・エルボー」も完璧に決まり、女子最強の呼び声高いリアをあと一歩まで追い詰めた。
試合後、ファンからは「ボロボロのカイリにボーナスを」「カイリ受けまくってたね」「カイリよく頑張った」「かばうカイリが健気だった」と労いと称賛のコメントが続出。一方で、敗戦後にリングを睨みつけるアスカの表情が、今後の不穏な展開を予感させた。(ABEMA/WWE『RAW』)
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