「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」キービジュアル
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 アニメ「魔法少女まどか☆マギカ(まほうしょうじょまどか☆マギカ)」(通称:まどマギ)は、2011年1月から4月にかけて放送された「魔法少女まどか☆マギカ」を1作目とするオリジナルアニメシリーズです。

【動画】アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』第1話

 2012年10月に「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語」と「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語」が、2013年10月に「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語」が公開されました。2026年2月には、さらなる続編となる、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉」の公開が予定されています。

 この記事では、そんな「まどマギ」を作り上げてきた、各作品の制作会社やおもなスタッフ、製作委員会などを紹介します。

目次

  • アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」とは
  • アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の制作会社
  • 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の制作会社
  • 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の制作会社
  • 「魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語 TV Edition」の制作会社
  • 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の制作会社
  • ゲーム「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」の制作会社
  • 「まどマギ」シリーズの「Magica Quartet」とは
  • 制作会社と製作委員会の違いは?
  • アニメ「まどマギ」制作会社のまとめ

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」とは

『魔法少女まどか☆マギカ』サムネイル
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 「まどマギ」の物語は、平凡な中学生・鹿目まどか(かなめ まどか)が、謎の生き物・キュゥべえや転校生の暁美ほむら(あけみ ほむら)と出会い、魔女と戦う魔法少女の存在を知ることから始まります。

 キュゥべえはまどかに対して、魔法少女になるよう誘いを持ち掛けます。しかし、ほむらは「絶対に魔法少女になってはいけない」とまどかに忠告。肝心のまどかは、自分は本当に魔法少女になるべきなのか、もしなるとしたらどんな願いを託すのかと自問自答を繰り返します。そして、次第に明らかになっていく、魔法少女に課せられた残酷な運命に向き合っていくのです。

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の制作会社

 テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のアニメーション制作会社はシャフトです。

 シャフトは、2025年に50周年を迎えた、長い歴史を持つアニメーションスタジオ。代表作には「3月のライオン」、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」や「五等分の花嫁∽」などがあります。

 制作に携わったおもなスタッフは以下のとおりです。

■スタッフ
原作:Magica Quartet
監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
キャラクターデザイン:岸田隆宏
シリーズディレクター:宮本幸裕
総作画監督:谷口淳一郎・高橋美香
アクションディレクター:阿部望・神谷智大
異空間設計:劇団イヌカレー
レイアウト設計:牧孝雄
美術監督:稲葉邦彦・金子雄司(~第6話)/内藤健(第7話~)
美術設定:大原盛仁
色彩設計:日比野仁・滝沢いづみ
ビジュアルエフェクト:酒井基
撮影監督:江藤慎一郎
編集:松原理恵
音響監督:鶴岡陽太
音響制作:楽音舎
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の製作委員会は?

 「魔法少女まどか☆マギカ」の製作委員会はMadoka Partnersの6社と毎日放送です。エンディングクレジットに記載されている参加企業は以下のとおりです。

■Madoka Partnersの参加企業+毎日放送
アニプレックス
芳文社
博報堂DYメディアパートナーズ
ニトロプラス
ムービック
シャフト
毎日放送

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の制作会社

 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」のアニメーション製作会社は「魔法少女まどか☆マギカ」と同じシャフトです。

 前編と後編のスタッフは共通していて、大部分のスタッフがTVアニメ版から継続して参加。ただし、シリーズディレクターを担当していた宮本幸裕氏は監督になり、アニメ版で監督を担当していた新房昭之氏は総監督となっています。

 制作に携わったおもなスタッフは以下のとおりです。

■スタッフ
原作:Magica Quartet
総監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
監督:宮本幸裕
キャラクターデザイン:岸田隆宏・谷口淳一郎
総作画監督:谷口淳一郎・山村洋貴
副監督:寺尾洋之
アクションディレクター:阿部望・神谷智大
異空間設計:劇団イヌカレー
美術監督:内藤健
美術設定:大原盛仁
色彩設計:日比野仁・滝沢いづみ
ビジュアルエフェクト:酒井基
撮影監督:江藤慎一郎
編集:松原理恵
音響監督:鶴岡陽太
音響制作:楽音舎
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト
配給:アニプレックス

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の製作委員会は?

 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の製作委員会は、Madoka Movie Projectです。冒頭のクレジットで確認できる参加企業は、以下のとおりです。

■Madoka Movie Projectの参加企業
アニプレックス
芳文社
博報堂DYメディアパートナーズ
ニトロプラス
ムービック
MBS
シャフト

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の制作会社

 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」のアニメーション制作会社は、前シリーズの3作と同じシャフトです。

 制作に携わったおもなスタッフは以下のとおりです。

■スタッフ
原作:Magica Quartet
総監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
監督:宮本幸裕
キャラクターデザイン:岸田隆宏・谷口淳一郎
総作画監督:谷口淳一郎・山村洋貴
エフェクト作画監督:橋本敬史
副監督:寺尾洋之
異空間設計:劇団イヌカレー
異空間美術:南郷洋一
美術監督:内藤健(stちゅーりっぷ)
美術設定:大原盛仁
色彩設計:日比野仁・滝沢いづみ
ビジュアルエフェクト:酒井基
撮影監督:江藤慎一郎
編集:松原理恵(瀬山編集室)
音響監督:鶴岡陽太
音響制作:楽音舎
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト
配給:ワーナー・ブラザーズ映画

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」でも、大部分のスタッフが「魔法少女まどか☆マギカ」から継続して参加しています。

 前作からの変更点は、配給がアニプレックスからワーナー・ブラザーズ映画となったことと、新たに「エフェクト作画監督」と「異空間美術」というポジションが追加されたことです。エフェクト作画監督の橋本敬史氏は、多くのアニメでエフェクト関連の業務に携わり、「エフェクトの専門家」として知られています。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の製作委員会は?

 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の製作委員会はMadoka Movie Projectです。参加している企業は以下のとおりです。

■Madoka Movie Projectの参加企業
アニプレックス
芳文社
博報堂DYメディアパートナーズ
ニトロプラス
ムービック
シャフト
毎日放送

「魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語 TV Edition」の制作会社

 「魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語 TV Edition」は、劇場版をテレビ版に再編集したものです。そのため、アニメーション制作会社は、劇場版を制作したシャフトとなります。

 また、スタッフも劇場版と同じで、公式サイトでは下記のように紹介されています。

■スタッフ
原作:Magica Quartet
総監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
監督:宮本幸裕
キャラクターデザイン:岸田隆宏・谷口淳一郎
異空間設計:劇団イヌカレー
音響監督:鶴岡陽太
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト

「魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語 TV Edition」の製作委員会は?

 「魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語 TV Edition」の製作委員会はMadoka Partnersです。エンディングクレジットには「Madoka Partners」と記載があり、アニプレックス、芳文社、博報堂DYメディアパートナーズ、ニトロプラス、ムービック、シャフトの6社であると思われます。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の制作会社

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」のアニメーション制作会社は、ほかシリーズと同じくシャフトが担当しています。

 制作会社・メインスタッフともに、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」から継続となっています。

 現在、判明しているスタッフは以下のとおりです。

■スタッフ
原作:Magica Quartet
総監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
監督:宮本幸裕
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
異空間設計:劇団イヌカレー(泥犬)
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の製作委員会は?

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の製作委員会は、現時点ではわかっていません。

ゲーム「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」の制作会社

 スマートフォン向けアプリゲーム「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」の制作会社は以下のとおりです。

■企画・配信:アニプレックス
■開発:ポケラボ・f4samurai
■運営:ポケラボ

 開発と運営に携わっているポケラボは、「SINoALICEーシノアリスー」や「アサルトリリィ Last Bullet」などを手掛けるブランドです。以前は会社でしたが、2025年1月1日に株式会社WFSへ統合され、ポケラボはWFS傘下のブランドになりました。

 開発に携わっている「f4samurai」は、2024年7月31日までサービス提供されていたスマートフォンアプリゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の開発・運営をしていました。その他にも「東京リベンジャーズ UNLIMITED」や「コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ」なども手掛けています。

「まどマギ」シリーズの「Magica Quartet」とは

 「まどマギ」シリーズの原作として記載されている「Magica Quartet」とは、監督の新房昭之氏と脚本の虚淵玄氏、キャラクター原案の蒼樹うめ氏、アニメーション制作のシャフトにより構成されるクリエイターチームです。それぞれの分野のトップクリエイターが集まり「まどマギ」シリーズの核を担っています。

 新房氏は、さまざまな作品を手掛けてきたベテランアニメ監督です。1994年に放送された「メタルファイター・MIKU」が初監督作品で、最近の作品では「美少年探偵団」の総監督や、「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」の総監督などを担当しました。

 虚淵氏は、株式会社ニトロプラスの取締役副社長で、ゲームの企画・開発やアニメ、作品世界観、キャラクターグッズの企画など、さまざまなコンテンツに関する総合的な業務を行っています。脚本家としての知名度も高く、携わった代表作には、「PSYCHO-PASS サイコパス」、映画「楽園追放 -Expelled from Paradise-」や「アルドノア・ゼロ」などがあります。

 蒼樹氏は、漫画家・イラストレーターとしても活動していて、漫画の代表作には「ひだまりスケッチ」や「微熱空間」があります。「ひだまりスケッチ」は2004年から現在も続く長期連載の人気作です。

制作会社と製作委員会の違いは?

 制作会社と製作委員会は似ている言葉ですが、それぞれの役割が明確に異なっています。

 制作会社はアニメを実際に作っている会社です。「まどマギ」シリーズであれば、アニメーション制作を担当するシャフトが制作会社となります。

 製作委員会は、BDやDVDなどアニメをパッケージ化したものを販売するビデオグラム販売会社や、アニメ制作会社、テレビ局、出版社、広告代理店など、複数の企業からなる一時的な事業体のことです。複数の企業が分散して出資することで、制作時の負担軽減や効率的な広告が期待でき、得た収益は製作委員会を通じて分配されます。

アニメ「まどマギ」制作会社のまとめ

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」鹿目まどか場面カット
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 「まどマギ」シリーズは、多くのスタッフが継続で作り続けている作品で、とくに原作を担当するMagica Quartetが、その中核を担う存在となっています。「まどマギ」シリーズの独特な世界観や物語は、多くのスタッフがこだわりをもって取り組んでいるからこそ生み出されているものなのでしょう。

 2026年2月には、新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」が予定されています。今度はどのような物語が展開されるのか、今から楽しみですね。

(C)Magica Quartet/Aniplex,WR
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Project

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