―女性総理への期待感は。
大石記者 高市氏自身はあまり自分から「女性初の総理」という部分を積極的にアピールはしていないが、党内からは期待の声もある。同性としては、自分から女性であることをアピールしたりしない姿に個人的には好感を持っている。
―国民・玉木代表の動きはどうだったか。
大石記者 自民党内からは、結局「玉木さんは売り時を逃した」との声がある。立憲民主党のあるベテラン議員は「今回、政治的に勝ったのは日本維新の会で、負けたのは国民民主党だ。与野党どちらに乗るにしても判断できなかった」と話していた。
―支持母体の連合の意向もあったのか。
大石記者 取材の中では、国民民主党と近い旧同盟系の労組は与党入りをよしとしていたという話を聞いた。支持母体の意向ももちろん大事だとは思うが、数十年に一度あるかないかの与野党またがった大政局のタイミングだったので、玉木代表が決断をしたらそれは支持母体も完全に止めはしなかったんじゃないかと想像する。
―国民民主党と立憲民主党はどうしても折り合えなかったのか。
大石記者 安全保障やエネルギー政策といった重要政策で隔たりがあった。
―自民党との連携、野党でまとまること、なぜいずれもうまくいかなかったのか
大石記者 決断できなかったから、ということだと思う。ただ、もちろんこうなったからには、国民民主党としては今のポジションで政策実現を目指していくと思う。
―公明党議員の受け止めは。
大石記者 自民党と連立を組んでいるという理由だけで、衆院選も参院選も「政治とカネ」の煽りを受けた。我慢の限界が近づいていた中で、自民党が公明党への配慮が感じられない党役員人事をして、我慢の限界にきた。離脱決定の数日前には「さすがに離脱はない、この26年間の苦労が無駄になる」と話していた人も、離脱を決断した後は、「しょうがない」と気持ちを切り替えていた
―議員定数削減について危機感は?
大石記者 公明党としては比例での獲得議席数が多いので危機感がある。公明党幹部は、議員定数削減をやると「完全に敵になってしまう」と話していて、他の幹部も、「国民の参政権を阻害する話だ」と怒りをあらわにしている。
(ABEMA NEWS)
