松井探偵は石川県輪島市名舟町の御陣乗太鼓保存会に連絡を取り、チトセ君の願いを伝えると、保存会は「ぜひぜひ、私たちも嬉しいです」と快諾。そして、依頼者らと輪島市名舟町集会所へ。その周囲には震災の爪痕が残っていたものの、保存会の方々は震災被災者でありながら「これがあるから頑張れる」と太鼓への情熱を語った。保存会によると、御陣乗太鼓は今から450年ほど前、上杉謙信が攻めてきた際に、村人たちが海の海藻などで仮面を作り、太鼓を打ち鳴らして追い払ったことが始まりだという。
チトセ君は憧れの保存会を前に、「御陣乗太鼓やりたいです」と直接お願い。しかし、保存会からは、この太鼓には「名舟町で生まれ住んでる男しか受け継いではいけないルールがある」と伝統の重みが伝えられた。それでもチトセ君は「いっぱい頑張ってるから、一緒にやりたい」と懸命に食い下がる。チトセ君の熱意に押され、保存会は特例として、テストを実施することが決定した。
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