【写真・画像】“命賭け”で撮った北朝鮮の大スクープ写真、カメラマンが裏側を告白「このまま日本に帰れないかもしれない」 2枚目
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 2002年、北朝鮮が日本人13名を拉致していたことを正式に認め、日本全土に衝撃が走った。その事実を発表した金正日総書記は公式の場以外ではほとんど姿を見せず、素顔を知る者はごくわずかだった。多くの謎に包まれた金正日総書記がどのように北朝鮮という国を統制し、どんな人物なのか、世界の関心が集まった。

 そんな中、カメラマンの宮嶋氏による『不肖・宮嶋金正日を狙え!』が出版された。当時、日本人記者による金正日総書記の近影の撮影がなかったため、この写真が貴重な1枚となった。番組では、宮嶋の口からこの大スクープ写真に秘められた裏話が明かされた。

 撮影が行われたのは2002年のロシアだったという。金正日総書記がとあるホテルで昼食を取るという情報が直前に入ったため、宮嶋はホテルを予約してチェックイン。その後、ホテルの正面にあった工事中の小学校の現場監督に頼み、中の3階で撮影機会を伺っていた。

【写真・画像】“命賭け”で撮った北朝鮮の大スクープ写真、カメラマンが裏側を告白「このまま日本に帰れないかもしれない」 3枚目
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 その後、金正日総書記が出てきたことを察知し、カメラを構えた宮嶋氏だったが、二重窓によりうまく写真が撮れない状況だった。宮嶋氏は「千載一遇のチャンスだ」と窓を開け、打たれていた釘をドライバーで開けたが、その際に「バリバリバリ!」という大きな音が鳴り響いてしまった。その瞬間、SPも含めて全員が窓を見上げたという。

 宮嶋氏は「見つかった…と思ったけど、もうここまできたらしょうがない」と、レンズを出して撮影を敢行。この緊迫した状況下でSPたちが動かなかったのは、宮嶋氏によると「もし彼の前で騒ぎを起こしたら、自分の首が危ないってみんな自己保身が働いた」ため、金正日総書記がいる間は宮嶋氏を見なかったことにしようと判断したからだという。

【写真・画像】“命賭け”で撮った北朝鮮の大スクープ写真、カメラマンが裏側を告白「このまま日本に帰れないかもしれない」 4枚目
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 しかし、大変だったのは撮影後だったという。宮嶋氏は宿泊していたホテルまで逃げ込んだが、「相手は拉致と誘拐のプロですから、このまま日本に帰れないかもしれない」と強い危機感を抱いたと明かした。その後慌てて荷物をまとめ、800km離れたウラジオストクまで夜通し車で逃げたそう。

 この命懸けの撮影によって、シークレットブーツを履いているなどあまり知られていなかった彼の人間性がわかる写真が撮れたと宮嶋は語った。この撮影裏話を聞き、ゆうちゃみは「すごい、この1枚命懸け…」と驚きの声をあげた。

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ゆうちゃみ写真集「身長175㎝、令和の白ギャル五箇条」 週プレ PHOTO BOOK
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