1リットル5円値下げ&旬のシラス丼も ガソリン”減税”どれだけお得?
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 ガソリンがどれだけ安くなるのか。実は車がなくても「思わぬ恩恵」が受けられます。

【画像】価格は年末にかけてさらに安く 石油元売りへの補助金

ガソリン“減税”どれだけお得?

 ガソリン価格を下げるため、政府は13日から石油元売りへの補助金を増やします。

早速165円から5円安く
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 世田谷区のガソリンスタンドでは、早速165円から5円安くなりました。

70代
「160円。安いよ!きょうから5円!」
60代
「(Q.ガソリンの価格)きょうから安いんですか?」
「(Q.5円安くなってます)5円ですか!すごくうれしい」

 月のガソリン代は6万円だという男性は。

60代
「3000円でも4000円でも変わってくると思う。(浮いたお金で)おいしいカニとか少しぜいたくに食べたい」

年末にかけてさらに安く
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 しかも、この価格、年末にかけてさらに安くなるんです。1リットルあたり10円だった補助額は、まずは13日に15円に。2週間ごとにおよそ5円ずつ増えていき、来月中旬には、25.1円になります。暫定税率廃止後と同額になるまで引き下げていく方針です。

 補助金が反映されたガソリンは、年末にかけて店舗に行き渡り、価格は緩やかに下がる見込みです。

 では、年末には一体、いくらになるのでしょうか?

シンエネ八幡山SS 佐藤大所長
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シンエネ八幡山SS 佐藤大所長
「(年末には)おそらく(レギュラー1リットル)150円台前半ぐらいになる。たくさん車を使っていただいて世の中が活気づけばうれしい」

家計の負担は年間5500円近く減少
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 専門家の試算では、 1世帯あたりの年間ガソリン購入額は5万6000円あまり。暫定税率廃止で、家計の負担は年間5500円近く減ります。

60代
「介護もしてるので、病院連れてったり頻繁にしてると、かなり(ガソリン代は)逼迫(ひっぱく)する。これからはどっか行けそう」
70代
「今軽井沢に行ってきて、空になったから満タンにして帰る。でかいですよ。距離が長いと」

なぜ?旬のシラスに影響

 恩恵を受けられるのは、車を持っていない人にも。

浜焼き漁師小屋 小野和儀店長
「釜揚げシラス丼です」

 今が旬のシラス丼。もっとお得に食べられるかもしれません。

シラス漁
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 シラス漁が盛んな茨城県鹿嶋市。漁船の燃料となる「軽油」も、13日に補助金が増額され、今月下旬にはおよそ17円になります。

鹿島漁協 販売責任者 石毛正美さん
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鹿島漁協 販売責任者 石毛正美さん
「(Q.軽油は高い?)高い。5円、10円、20円、30円と安くなったらありがたい」

 軽油1リットルの価格は120円台で、1回の漁で1万2000円ほど。軽油が安くなれば、余裕が生まれるといいます。

石毛さん
「(漁を)もう1~2時間とねばることもできるから。10分余計に先に行けば、その分漁場が広がるから、取れる魚の量が増える」

シラス丼
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 軽油の値下げは、私たちの家計の助けになる可能性も。地元で水揚げされた新鮮なシラスがたっぷりのったシラス丼です。

20代
「おいしい。甘味がある」

 漁獲量が増えれば、市場に出回る魚も増え、このシラス丼もより安く食べられる可能性があるといいます。

浜焼き漁師小屋 小野和儀店長
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小野店長
「軽油が安くなれば、商品の値段が下がるまで時間はかかるが、前より安くなればいい。他の魚にも影響する。経費がかからなくなればおのずと安く」

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