しかし、2人の関係が劇的に進展したのは、川﨑の離婚裁判が始まってからだった。川﨑は裁判資料が「辞書ぐらいの」と表すほど膨大な量で、さらに俳優としてのセリフも覚えなければならない状況に「パニクっちゃってて」精神的に追い詰められていたという。

 これを見た花音さんは、友人に弁護士がいることから知識があるとし、「ある程度知識があるんで見ましょうか?」と申し出た。花音さんは、友人が裁判を抱えていた経験から相談に乗っているうちに詳しくなったという。

 花音さんは、その分厚い資料を読み込み、付箋を貼って「ここだけは見といてください」と懇切丁寧に説明、川崎もその親身な様子に「これはハニートラップじゃないと思ってくるじゃないですか」と、ようやく女性不信のトラウマを乗り越え始めたことを告白した。

 さらに、裁判には通帳やLINEでのやりとりなどの証拠品が関わってくるため、花音さんにそれらの私的な情報も共有していた川崎。「やましいことあったらこっちも気づくわけじゃないですか。でもこっちは全然嘘何もついてないから、そのままこれ見て、という気持ちだった」と当時の心境を明かしている。花音さんもまたその情報から川﨑を信頼していったという。

 MCの藤井は、この話を聞いて「長い歴史があるこの『新婚さんいらっしゃい!』ですけど、初めてじゃないですか。離婚裁判の資料から人柄を知っていってって話…」と、その異例のエピソードに驚きを示した。

 この裁判サポートを通じて、川﨑の中で花音さんへの信頼関係が深く分厚くなっていき、最終的に彼女が「何よりも大切な生き甲斐」となり、結婚へと至った。川﨑は、花音さんのサポートを振り返り、「俺1人だったら乗り越えることできなかったよ。ほんとにありがとう」と感謝を述べている。

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