当初、両親の金婚式は長男・伸晃が幹事となり料亭を手配しようとしていたが突如、慎太郎さんが「あそこの女将は生意気だ!」と言い出し、気分を害した伸晃が「俺はもう何もしないからな!」とむくれてしまったのだという。そこで良純が「じゃあ俺がやるよって知り合いの銀座のレストラン借りて金婚式の金のケーキ作ってやったんですよ」と当時の苦労を振り返った。
続けて「そしたら亡くなる寸前の頃に、そういえば金婚式くらいやっときゃよかったよなって(慎太郎さんが)言って」と話すとスタジオは爆笑。さらに「それを聞いたお母さんが『そうよね』って」「そうよねじゃねえだろ!って」とツッコミ、「あれにはびっくりしましたね」と笑った。
伸晃が「母親は絶対覚えてたけど父親に合わせたんですよ。喜んでたもん」と言うと、良純はじめ兄弟たちも口々に「そうだよな」と納得。
「いつも父親の味方なんです」と笑う伸晃に、良純も同調し「(母が父を)最後ひと月で追いかけていく姿を見て、ああこれはもうかなわん。子供ごときが(と思った)」と母を讃えた。
伸晃はさらに「父親が亡くなったときには『これから寂しくなるわね…私はまだまだ』って言ったんですよ。『10年は大丈夫だね』って言ってたのに35日で逝っちゃって…たいしたもんですよ」と感慨深げに回想した。
(『徹子の部屋』より)
