
18日、大分市で複数の住宅が燃える火災が発生しました。住宅のある場所については 20日午前11時に鎮圧状態となっています。発生からの情報をまとめています。
警察官立ち会いで一時帰宅も 21日午後7時
大分の大規模火災はいまだ鎮火には至っていません。
現場から200メートルほど離れた場所では現在も規制線が敷かれています。21日は警察官立ち会いのもとという条件ではありながらも、規制線の中に住民の方が入る様子が見られました。
話を聞くと、中に入れた人のなかでも、その状況に2つの違いがありました。
一人の方は3日ぶりに荷物を取りに家に帰ることができました。
この一時帰宅については安堵(あんど)しつつも、ご自身が見た町の様子については「町が生きている感じがしなかった」と語っていました。
一方で、火災の影響が大きかった地区に家がある方は、最大限許可されている所まで近付いてはみたものの、家の様子を確認することはできなかったと落胆した様子で語っていました。
火災発生から丸3日が経過しましたが、現在も住民の行動は制限されています。
69世帯108人が避難 21日正午時点
大分市によりますと、21日正午時点で69世帯108人が避難を続けています。
高温のエリアを確認 21日朝も離れた島から煙 21日正午
18日に発生した大分市の大規模火災で県の対策本部会議は、15メートルを超える「強風」が吹いていたことが火が広がった最大の要因だったとしました。
21日午前から遺体の見つかった火元とみられる住宅付近を中心に実況見分が行われています。
火災現場では今も規制が続いている状態です。
市は20日、住宅地エリアは火がほぼ消し止められている状態であると発表しましたが、県によりますと20日夜、本土の山林部分をドローンで調査したところ、少数ではありますが高温のエリアを確認したということです。
また、およそ1.5キロ離れた無人島の蔦島では21日朝も煙が上がっているのが目視でも確認できました。収束には向かっていますが、鎮火までは相当な時間がかかるとみられます。
”鎮圧状態”も火種は各所に 21日午前7時
20日午前11時 住宅のある場所は鎮圧状態
大分市災害対策本部会議は、午前11時時点で住宅のある場所は鎮圧状態にあると発表しました。
発生から2日 鎮火のめど立たず 20日正午
18日、大分市で起きた大規模火災は現在も鎮火のめどは立っていません。火災があった現場で19日まで上がっていた煙は、今は確認することができません。
ただ、1キロ以上離れた無人島・蔦島では、まだこの時間も白い煙が上がっています。
防災ヘリによる消火活動が続けられていて、特にお墓の上辺り、寺が焼けてしまった付近を中心に水がかけられていました。
そして、20日朝、漁師が船に乗って魚をとっていました。このように佐賀関の名産であるアジやサバの漁に向かう船の姿がありました。
【漁師】
「同級生もいるし、皆焼け出された。可哀想に」
「あんな火事があってほとんど漁師は休んでいる、きのうは」
現場では今、規制線が張られていて中に入ることができないが、警察の立ち会いがあれば一時的に中に入ることができるということです。住民が自宅に荷物を取りに行く、そんな姿もありました。ただ、なかには家が焼けてしまって入れないという人もいました。
市によりますと、建物の被災状況を確認することができないということですが、航空写真を使って状況を判断し、住民の申請があれば罹災(りさい)証明を発行できる準備はできているということです。
自衛隊ヘリが消火活動 20日午前10時
大分県災害対策本部によると、現場では午前6時半に自衛隊ヘリが消火活動を開始しました。
午前7時現在で、70世帯108人が避難を続けています。
73世帯111人が避難 20日午前7時
18日に発生した大分市佐賀関の大規模火災では、これまでにおよそ170棟が焼け、対岸の無人島・蔦(つた)島にも飛び火しました。
県によりますと、19日午後7時時点で、73世帯111人が避難を続けています。
【避難した人】
「薬を忘れ、あれも忘れ、これも忘れ、ただ貴重品だけ。とにかく外に出ないとと思った」
県の災害対策本部によりますと、火元とみられる住宅からは1人の遺体が見つかりました。この家に住む稲垣清さん(76)と連絡が取れておらず、警察は、遺体は稲垣さんの可能性が高いとして身元の確認を進めています。
発生から丸一日経過も 鎮火せず 19日午後7時半
心肺停止で発見の1人 死亡確認 19日午後2時

18日に発生した大分市の大規模火災で、焼け跡から性別不明の1人が見つかり、死亡が確認されました。
大分県の災害対策本部によりますと、19日正午すぎ、大分市佐賀関の現場で警察官が性別不明の1人を心肺停止の状態で発見し、その後、死亡が確認されました。
18日夕方に発生した大規模火災では、これまでにおよそ170棟が焼け、50代の女性が煙を吸って病院に搬送されたほか、76歳の男性と連絡が取れていません。死亡が確認された1人は、この男性の住宅から発見されたということです。
火は1キロ以上離れた島にも延焼していて、まだ鎮火に至っていません。現在も消火活動が続いています。
焼け跡から心肺停止状態で性別不明の1人発見 19日午後1時
170棟以上に延焼 鎮火のめど立たず 19日正午
18日、大分市で発生した大規模火災は170棟以上の建物に延焼し、一夜明けた今も鎮火のめどが立っていません。
大分市佐賀関の火災現場です。現場では今も白い煙が上っています。木造の住宅が密集していて、18日夜の強い風とともに広範囲に火が広がりました。
現時点では170棟以上に燃え広がり、焼損面積はおよそ4万8900平方メートルです。辺りでは一時、350戸が停電し、今も270戸の停電が続いているということです。また、18日夜は180人以上の住人が避難をしました。
そして、50代の女性が煙を吸って病院に救急搬送されているほか、76歳の男性と今も連絡が取れていないということです。火は1キロ以上、離れた島にも延焼をしています。
消防が地上での消火活動を現在も続けているほか、ヘリが何度もこの現場に来て水をまいているという消火も続いています。 ただ、広範囲に及ぶため、鎮火までにはまだ時間がかかりそうです。
防衛省が大分県からの大規模火災での災害派遣要請を受理 陸自ヘリが消火活動中 19日午前10時47分
防衛省は大分県からの大規模火災の災害派遣要請を受理しました。 陸上自衛隊のヘリを派遣しています。
防衛省は午前9時に災害派遣要請を受理し、佐賀県の目達原駐屯地から、 陸上自衛隊の西部方面隊所属の多用途ヘリコプターUH1ヘリの派遣を決定しました。 すでに空中から消火活動を行っているということです。 政府は情報収集を行い、職員を現地に派遣し、地元自治体と連携していく方針です。
76歳男性と連絡取れず 115世帯175人が避難 19日午前6時現在
火災が発生したのは大分市佐賀関の住宅密集地で、県によりますと、170棟以上の建物などに延焼したということです。
【近くの住民】
「『火事や』って飛び込んできた人がいて、真っ赤でしょう。前が燃えているなと思って。よく見たら奥の方も真っ赤やったし」
この火災で、現場近くに住む76歳の男性と連絡が取れておらず、警察と消防が確認を進めています。また、115世帯175人が避難しているほか、およそ350戸が停電しています。
現在も消火活動が続けられていて、大分県は、自衛隊の災害派遣に向けた調整を進めています。
付近の寺にも延焼か 被害は「20軒以上」に 午後9時半現在

消防によると建物の延焼は20軒以上に拡大しました。

消防によると10軒以上に燃え広がっている模様

消防車は15台に増加。救急車も1台出動していますが、けが人の情報はありません。消防によると火は建物10軒以上に燃え広がっている模様です。
通報は午後5時40分ごろ 「家が燃えている。風が強く吹いている」
警察と消防によりますと、18日午後5時40分ごろ大分市佐賀関で「家が燃えている。風が強く吹いている」と通報がありました。
現場は豊後水道に突き出した半島の住宅密集地で、消防車12台以上が出動し消火活動が続けられています。今のところ、けが人がいるかどうかなどは分かっていません。現場では住民に避難が呼びかけられています。
現地の映像からは、強い風にあおられて、火の粉や煙が真横に流れているほか、近くの山林とみられる場所からも火があがる様子が確認できました。


冬型の気圧配置のため大分市では17日から強風注意報が出ていました。18日午後4時前の湿度は37%でこの秋3番目の低さでした。19日明け方まで強風に注意が必要です。
