時間がないのが実情…睡眠時間もとれていない日本人女性

運動不足
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 働き方改革についての研究・調査を行う昭和女子大学の白河子客員教授は、ほとんどの女性がスポーツをする時間がないのが実情だと話す。

「日本の女性は世界で一番睡眠時間が短いことでも知られている。しっかり睡眠をとるような時間もないとなると、スポーツよりは、まずは休みたいということが優先になるのではないか」(白河桃子客員教授、以下同)

 OECD(=経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は33カ国中で最短で、女性は男性よりも13分短い結果となっている。

「これは、男女の余暇時間の格差、可処分時間の格差である。女性は子育てと仕事でアップアップなのに、なぜ夫は決まった時間にジムに行くのか、決まった時間に走りに行くと言って1時間程いなくなるのかなど、怒りの声がさまざまな場で散見される」

 今回の調査結果を受け、白河教授は、単なる女性の運動不足の問題にとどまらないと指摘する。

「女性が男性の5倍も無償労働、家事・育児をしているのは、先進国では本当に珍しい現象である。今、女性も共働きで、パートの人であっても、家計の約3割は稼いでいる。だが、家事や育児は女性がメインでやるものという、社会の風土があまりに根強い」

 この調査結果に対してくわばたりえはこう語る。

「イクメンという言葉が出てきて、育児する人増えてきたと思うが、運動をする時間はない。私は3人子供がいるんですが、子どもが歯が痛いといえばすぐに連れていくが、自分が痛いのは鎮痛剤を飲んで我慢していた。歯医者に行く時間もない」(くわばたりえ)

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