クマ好物「柿の木」伐採進む…思い出の木に葛藤も 前橋市では1万円補助金に市民殺到
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 クマの被害が相次ぎ、各地で柿の木の伐採が進んでいます。群馬県前橋市では1本伐採すると1万円を交付する事業を開始しましたが、開始早々予算の上限に達し、申し込みを打ち切りました。

【画像】岩手大学農学部・山内准教授「12月に入っても、もしかしたら出没が続く」

クマ呼び寄せる要因の7割が「柿」

 連日、柿の実を求め、山から下りてくるクマ。

 19日も、77歳の女性が柿の木にいたクマに襲われ、顔や右腕、右足にケガをしました。

77歳の女性が柿の木にいたクマに襲われる
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家族
「口から鼻までかんだような感じで、血だらけになっていました」

 国の資料によると、クマを呼び寄せる要因の7割が柿です。

 木に登って、大好物の柿の実を食べるクマの姿が相次いで目撃されています。

 番組は、前橋市に向かいました。

柿の木を伐採する人に1本あたり1万円を交付する事業
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 前橋市では、今月7日から柿の木を伐採する人に1本あたり1万円を交付する事業がスタートしましたが、17日には予算の上限150万円に達し、受付を終了しました。

父が70年前に植えた木を伐採
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 父が70年前に植えた木を切った男性(70代)は「思い出もあるけれど、やっぱり危険なのが大きいので、思い出以上に。それで切ったということです」と話します。

一方で、葛藤している人も

 北秋田市の雑木林。よく見ると柿の木が揺れています。クマが熟した柿を食べているのでしょうか。クマの出没が相次いでいるエリアです。

1頭のクマが捕獲
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 後日、箱わなを仕掛けると、1頭のクマが捕獲されました。

 東北では、木を切る人が増えています。

20代 男性
「クマの被害がいっぱい出ているので、自分たちが被害に遭わないためにも、自分たちでまずできることから、柿の木一つ切ってみようかなという」

 かつて、家族繁栄を願って植えられた柿の木。一方で、葛藤している人もいます。

60年前に植えた思い出の柿の木
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庭に柿の木がある男性(70代)
「女房の誕生日か何かで植えたやつをここまで引っ越して持ってきていますからね。(1本あたり)1万円(奨励金がでる)、それは分かっています。お金は欲しいけど、それより大事かなと思っている」

 60年前に植えた思い出の柿の木。今は切るのをやめました。

「12月に入っても、もしかしたら出没が続く」
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岩手大学 農学部 山内貴義准教授
「基本的に熟してから食べます。熟すまでは食べずにそのまま素通りして、熟してから食べ始めている。通常11月になったらおとなしくなるはずですけど、全くその気配がないので。12月に入っても、もしかしたら出没が続くと思います」

(「グッド!モーニング」2025年11月21日放送分より)

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