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【映像】元チアの美女レスラー、“気合”の所作
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WWE】RAW(11月17日/日本時間18日/ニューヨーク

【映像】元チアの美女レスラー、“気合”の所作

 元チアリーダーとして華やかな経歴をもち大人気ながら、「試合は塩」と揶揄されてきた美人レスラーが遂に王座戴冠。ピンチの場面で見せたおなじみの“一枚脱ぐ”パフォーマンスで己を鼓舞するシーンに、「きたああ」「また脱いだ」とファンも熱狂した。

 女子インターコンチネンタル王座戦線。絶対王者ベッキー・リンチに2連勝中のマキシン・デュプリによる、2025年屈指の抗争がタイトルを懸けてついに実現。これまでタイトル戦線と縁のなかったマキシンが、激闘の末に勝利した。

 この秋、急成長を遂げた“挑戦者”マキシンに対し、その絶対王政にも陰りが見え始めていたベッキー。抗争は8月、マキシンがリングアウトと反則勝ちで連続アップセットを奪い、ついにタイトル戦へこぎ着けたのが発端だ。元々はプロレス“ド素人”の劣等生と言われてきたマキシンだが、WWEきってのテクニシャンとして知られるナタリアに弟子入り。タイトル戦前もカナダのハート・ダンジョンへ武者修行に赴き、一流トレーナーのもとで劇的な成長を遂げたことで、リング内の動きと勝負強さが目に見えて増していた。

 試合はゴングと同時にビッグブーツを叩き込む気合のマキシン。しかし、すぐにベッキーの左腕攻めに押し込まれる。この日は巧みに左腕を執拗に攻められ、試合をコントロールされる展開に。それでもマキシンはフィッシャーマン・スープレックスから持ち前のフィジカルでしなやかに跳ね起き、ついに見せ場が訪れる。

 レスリング軍団“アルファ・アカデミー”のメンバーであることを意識した、シングレットを肩から下ろす“ちょい脱ぎ”の気合ポーズがドンピシャで決まり、会場も大歓声。ファンも「きたああ」「また脱いだ」に加え、同僚の名を挙げて「オーティス・ムーブ」と大興奮の声が飛ぶ。その勢いのまま、踏みつけレッグドロップの新ムーブも披露した。

 その後、ベッキーは相手の得意技“アンクルロック封じ”で左腕をさらに痛めつけ、続けて“ディスアーマー(逆十字)”と完全に腕殺しにシフト。しかしマキシンは美しいブリッジで反転し、“マンハンドルスラム”をローリングクラッチで切り返して“アンクルロック”をリング中央で極める。なんとか脱出したベッキーも“マンハンドルスラム”を決め返すが、マキシンの足がかかりエスケープ。一進一退の攻防が続いた。

 この回避に苛立ったベッキーがレフェリーのジェシカ・カーに食ってかかる中、AJリーが登場するというビッグサプライズ。唐突にスキップで現れた“天敵”にベッキーが気を取られた隙を突き、マキシンがトップロープからのクロスボディで3カウントを奪取。歓喜のどよめきが会場に広がり、新女王誕生の瞬間となった。

 この1勝はマキシン自身の通算50試合目で、キャリア初となるシングル王座戴冠。チアとモデル経験を持ちルックスは超一流と言われながら、一時期は試合内容がショボすぎて、試合中に同僚レスラーに「やる気あるの」と一喝されガン泣きするなど“ポンコツ・レスラー”扱いされた過去もある。屈辱や挫折を何度も乗り越えた“成長の軌跡”がここに結実。ベッキーとの抗争は、“次世代スター誕生”という劇的エンディングで幕を下ろした。(ABEMA/WWE『RAW』)

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