25日の衆院農水委員会で、立憲民主党・神谷裕議員が鈴木憲和農水大臣に「猫の目農政という批判は甘んじて受けなければいけないのではないか」と指摘した。
石破前総理・小泉前農水大臣が推し進めていた「所得補償などの農家の所得確保策」を踏襲するかを神谷議員から聞かれた鈴木農水大臣は「値段が暴落して、その時のセーフティーネットを張ればいいという議論については私としてはかなり慎重にすべきという立場だ」と回答した。
直接支払い、直接所得補償に賛成という立場を取る神谷議員は「小泉農政から鈴木農政、私の地元の皆さんはむしろ鈴木さんになられたことで安心しているというのが本音だ。ただ、そうは言いながらも、小泉農政の方針と鈴木農政の方針は極端に変わったと見えてならない。やはり農政は安定というか一貫性というか、(米作などは)1年1作なので、“猫の目農政”という批判は甘んじて受けなければいけないのではないか?」と質問。
これに鈴木大臣が「私に代わって、良い意味で今回は猫の目農政だったと私としては受け止めればいいのかなと思いましたが」と話すと議場内で笑いが起きた。
鈴木大臣は続けて「やはり一番大事なのは、米は1年1作だから、1年ごとに何かが変わっては現場の生産者の皆さん、そして政策に携わっていただいている自治体の皆さんはやっていられない。だからもう2度とこのようなことが起こらないように、私としては、先の見通せる農政を実現するということ。そして、その基本は国内マーケットが、需要が少しずつ減るという中において、先の需要をしっかり拡大していって農林水産業の未来というのはマーケットの面から見ても明るいんだという希望を示していくことが先の見通せる農政だと思う」と話した。
神谷議員は「『間違いを正すに憚ることなかれ』とあるので、農家にとって安心な方向にぜひ舵を切っていただきたい」と述べた。
(ABEMA NEWS)

