先週、政府がとりまとめた経済対策をめぐり市場で財政悪化への懸念が出ていることについて、経団連の筒井会長は政府に対し、市場の信認を維持するよう求めました。
「中長期の観点から財政の持続可能性を確保し、私が最も重要であると考える市場の信認を維持していただくことが何よりも重要であると考えております」(経団連・筒井義信会長)
21日に閣議決定された政府の総合経済対策をめぐっては、補正予算の規模がコロナ後最大となることなどから、財政悪化につながるとの懸念が広がり、金融市場で国債や円が売られました。長期金利が上昇したほか、円相場も一時1ドル=157円台まで下落するなど円安が進みました。
これについて経団連の筒井会長は、足元の市場の動きは落ち着いているとした上で高市政権に対し、「責任ある積極財政」を掲げつつ、「市場の信認を維持していくことは何より重要だ」と要望しました。さらに、市場を意識した財政健全化に向けての発信を継続するよう政府に求めました。(ANNニュース)
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