2024年6月、ABEMA的ニュースショーでは八田容疑者の祖父を取材。その際、祖父は「もう死んでる。財布も持たずに別府湾の道路を歩いていって、着ていたものを脱ぎ捨てている。だから入水自殺して……」と語っていた。

 事実、取材では別府市民の多くから「八田容疑者は海に飛び込み沈んだ」という声を多数聞いた。しかし、現場を取材した元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「仮に海で溺れて沈んでも体内にガスが溜まってすぐに浮いてくる。裸足で逃げる人間は絶対に自分で死んだりしない」と話す。また、地元の漁業関係者らは「別府湾の潮の流れから浜辺に打ち上げられるか、漁船が発見するに違いない」と口を揃える。

 大分県警は八田容疑者がTシャツを脱ぎ去ったとされるヨットハーバー付近の海も捜査したが、それは事件発生から約1年後のことだった。

「“おい八田!”と声をかけたら猛スピードで逃げて行った」
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