ポケットに手を入れたまま日本の外務省局長と対応し、物議を醸していた中国外務省の局長が、大連の日本企業を訪問していたという報道があり、木原稔官房長官の12月1日午前の会見でこれに関する質問が出た。
【映像】「政府としての受け止めは?」木原官房長官の答え(会見の様子)
記者が「中国外務省の劉勁松アジア局長が11月に、日系大手メーカーの遼寧省大連市にある拠点を視察していたとの報道があります。政府が把握している事実関係と、日中関係改善のメッセージとして受け止めているか、政府としての受け止めを教えてください」と質問。
木原官房長官は「ご指摘の報道は承知している。他国政府関係者の個別の活動なので逐一について日本政府としてコメントすることは控える」としたうえで、「政府としては中国との間で双方の努力により課題と懸案を減らし、理解と協力を増やしていく方針に変わりない。加えて中国において透明、予見可能かつ公平なビジネス環境が確保されることはきわめて重要であると考える」とし、「これらの観点も踏まえつつ、引き続き状況を注視し、適切に対応を政府として行っていく。日中間のさまざまな対話を行うことについては、毎回申し上げているが、日本側はオープンである」と答えた。
劉勁松アジア局長は、高市早苗総理の台湾有事に関する発言で日中関係が冷え込んだ直後、金井正彰アジア大洋州局長が北京を訪れた際に、ポケットに両手を突っ込んだまま対応する様子が映像で世界に配信され、物議を醸していた。(『ABEMA NEWS』より)
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