アニメ「桃源暗鬼(とうげんあんき)」は、鬼の血を引く少年が、敵対する桃太郎の末裔たちと戦いを繰り広げるバトルファンタジーです。2025年7月からTV放送が始まり、2025年10月からは2クール目となる「練馬編」が放送されています。
原作は、2020年から「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載されている同名の漫画で、単行本は2025年12月時点で26巻まで刊行(第27巻は12月8日発売)。累計発行部数500万部を超える人気の作品です。
この記事では、アニメ「桃源暗鬼」の物語において、練馬編までに死亡したキャラクターをピックアップ。その人物と死亡したタイミング、経緯などをまとめました。
目次
- アニメ「桃源暗鬼」とは
- アニメ「桃源暗鬼」死亡キャラは多い?
- 死亡キャラ1:一ノ瀬剛志
- 死亡キャラ2:桃宮唾切
- 死亡キャラ3:桃部真中(ももべ まなか)
- 死亡キャラ4:桃井戸あすみ・桃井戸葉月
- アニメ「桃源暗鬼」死亡キャラのまとめ
アニメ「桃源暗鬼」とは
主人公は、幼いころから養父と暮らす少年、一ノ瀬四季(いちのせ しき)です。普通の高校生だった四季は、ある日突然、謎の組織から襲撃を受けます。
四季を守って戦った養父は、命を落とす直前に、古くから鬼と桃太郎の血を引くものたちがそれぞれ鬼機関・桃太郎機関として対立し、争いを続けてきたことと、四季が鬼の血を引いていることを告げました。
鬼は血を操り、それぞれの能力に合わせた戦い方をしますが、いきなり鬼と言われた四季には、自分の力の扱い方がわかりません。桃太郎との戦いに備え、鬼として生きていくために四季は鬼の教育機関である“羅刹学園(らせつがくえん)”に入学。個性的なクラスメートと出会い、鬼機関と桃太郎機関の争いに身を投じていきます。
アニメ「桃源暗鬼」死亡キャラは多い?
鬼と桃太郎がそれぞれ特殊な能力を使って戦いを繰り広げる「桃源暗鬼」では、一般隊員や市民などを含めるとかなり多く死亡者が出ます。
ただし、名前が判明しているキャラクターで死亡するのは、物語開始時にすでに死亡しているキャラクターのほかは、四季の父親・一ノ瀬剛志(いちのせ つよし)、桃宮唾切(ももみや つばきり)の2人のみです。
死亡キャラ1:一ノ瀬剛志
剛志は、主人公である四季の養父です。物語開始時点では、酒屋「いちのせ酒店」の店主でしたが、もともとは“桃瓦剛志(ももがわら つよし)”として桃太郎機関に名を連ねていました。
桃太郎としての任務中に、母親に捨てられていた四季が鬼だと知りながら拾い、その場にいた後輩に反対されながらも連れ帰って育てます。「四季」と名付けたのも剛志です。成長した四季とは衝突することも多かったものの、愛情をもって育てました。剛志の死を目の当たりにした四季は涙を流し、襲撃者に対してはその後も殺意を隠していません。
剛志役を務める声優は、小山剛志(こやま つよし)さんです。
一ノ瀬剛志の能力は?
剛志の能力は明らかになっていませんが、大きなナタのような武器を顕現させて戦います。
一ノ瀬剛志の死亡の経緯
剛志は、アニメ第1話で四季を襲撃した桃太郎・桃屋五月雨(ももや さみだれ)との戦闘の末に死亡しました。五月雨は剛志が桃太郎だったときの後輩で、四季を拾ったときに一緒にいて反対したのも彼です。
四季を狙った五月雨の襲撃を知り、五月雨を車で轢いて四季とともに逃げようとしますが、追いつかれて工事現場で戦闘になります。以前は五月雨のほうが後輩で力も劣っていたようですが、剛志が桃太郎をやめてからのブランクで力量は逆転。鬼を匿ったことで“処分”されました。
死亡キャラ2:桃宮唾切
■誕生日 9月11日
■身長 178cm
■血液型ABX
■パーソナリティ INTP
(出典:アニメ「桃源暗鬼」公式X)
桃宮唾切は桃太郎機関に所属する隊長で、パートナーは桃草蓬(ももくさ よもぎ)です。研究実験オタクで、鬼専用生物兵器としてキメラも生成しています。犬・猿・雉をミックスした「アグリ」も唾切が作りました。
鬼のことは「殺していい蛆」「研究材料」としか思っていません。一方で鬼の回復力には興味があり、以前から鬼の血の研究をしたいと考えていました。
唾切は、もともと桃太郎機関の研究員です。戦闘よりも研究を続けていくことを望んでいましたが、ある日突然、桃部真中(ももべ まなか)に引き抜かれ、真中のパートナーとして連れ回されることになります。唾切は家族というものにまったく興味がありませんでしたが、真中の影響で自らも家族を持ち、娘も誕生しました。
享楽的で自信家な面があり、一見楽しみながら鬼を殺戮しているように見えますが、真中が鬼に殺されたことや、言い残した言葉により、鬼に対して深い恨みを持っています。戦闘や状況判断における勘が良く、鬼機関のエリートとして活躍した無陀野無人(むだの ないと)からも一目置かれていました。
唾切役を演じる声優は、岸尾だいすけ(きしお だいすけ)さんです。
桃宮唾切の能力は?
鬼が血を使った能力で戦うのに対して、桃太郎は体から出す細菌を使った能力で戦います。唾切の能力は、自分の細菌を死体に入れて操るという戦い方です。操られた死体は首を刎ねても止まらず、脳を破壊する必要があります。
唾切は敵である鬼の死体を操って同士討ちをさせるほか、桃太郎の死体を操ることもできます。操る対象が桃太郎の場合は、その桃太郎が持つ能力も使えるのが特徴です。本気で戦ったときは、上司であった真中の死体を使い、その能力を活かした戦い方をしていました。
死体のほかにも、研究によって自らが作り出したキメラを操って戦闘させることもあります。
唾切は、戦闘では蓬をパートナーとして動くことが多く、その戦闘力は非常に高いです。鬼機関の隊長や副隊長クラスも簡単に倒されてしまうほどでした。
桃宮唾切の死亡の経緯
唾切の最後の戦いは、第5話で鬼機関の京都支部を蓬とともに襲撃したことから始まります。唾切は殺した京都支部の鬼の死体に細菌を仕込み、そうとは知らない鬼たちに支部の中に運び込ませた上で死体を操って攻撃させました。
四季たち羅刹学園の生徒と教師である無陀野は京都支部襲撃の報告を受けて援護に向かっていましたが、支部外での襲撃により生徒と無陀野は分断されます。そのため、京都支部内にいる生徒たちだけで死体の攻撃に応戦することになりました。
唾切は支部外で無陀野を足止めし、蓬とともに京都支部へ乗り込み、そのとき四季が「鬼神の子」であることを知りました。四季との一騎打ちになった唾切は、研究のために四季の生け捕りを狙って真中の死体を操りながら戦い始めます。
最初は真中で唾切が圧倒しますが、鬼の少女・芽衣(めい)の両親を殺したときの様子を楽しげに語る唾切に四季が激怒。炎鬼の力を覚醒させ、その炎に包まれて唾切は瀕死の重症を負い、その後無陀野にトドメを刺されて第11話で死亡します。享年31歳でした。
死亡キャラ3:桃部真中(ももべ まなか)
真中は桃太郎機関の元隊長で、唾切の元上司です。物語開始時点ですでに死亡していますが、唾切の操る死体として第9話で登場します。生前の姿や死亡の経緯は、第11話の唾切の回想で描かれました。
性格は、豪快で熱血。仲間からの信頼も厚い優秀な隊長です。自分が殺した鬼に祈りを捧げるような情も持ち合わせていましたが、その情が死の一因となりました。
真中は当時、桃太郎機関の研究員だった唾切を戦闘員として自分の部隊に引き抜いただけでなく、唾切を連日自宅に招き、妻や娘たちと食卓を囲ませています。研究に没頭し、家族にも他人にも興味がなかった唾切が家族を持つようになり、鬼への情を一切持たないのも真中の影響によるものです。
真中を演じているのは、声優の水中雅章(みずなか まさあき)さんです。
桃部真中の能力は?
真中の能力は、空気中の酸素に細菌を混ぜて重さを変えるというものです。敵の周囲の空気を重くすることで、敵の動きを制約したり、体を押しつぶしたりできます。
さらに、一定の空間の空気を極端に重くすることで、まるで鉄球のような重さ数百トンの酸素の球を作り出し、的に放つことも可能です。しかも鉄球とは違い酸素の球は敵の体にとどまり、体の内側から負荷と衝撃を与えて押しつぶせます。
桃部真中の死亡の経緯
真中が死亡したのは、唾切を伴った任務でのことでした。鬼の家に踏み込んだ真中は、自分の娘と背格好の似た鬼の子供に娘の姿を重ねてしまい、一瞬油断した隙に取り逃がします。町中に走り出した鬼の子は暴走し、周囲の人を多数殺害。さらに偶然その場に居合わせた真中の家族を攻撃しました。
能力を使うと自分の家族を巻き込む恐れがあると判断した真中は、能力を使わず、身を挺して家族を守ろうとしました。しかし、それもかなわずに家族は死亡し、自身も致命傷を負います。鬼に対する情は不要で即滅殺するべきということ、自分の死体を唾切に使ってほしいということを唾切に言い残し、死亡しました。
死亡キャラ4:桃井戸あすみ・桃井戸葉月
羅刹学園における四季の同級生・皇后崎迅(こうがさき じん)の母親と姉で、母親が桃井戸あすみ(ももいど あすみ)で、姉が桃井戸葉月(ももいど はづき)です。迅が小学校1年生のときに2人とも死亡しています。
父親の桃井戸颯(ももいど はやて)が桃太郎だということは家族以外には秘密で、優しい母親としっかりものの姉は、幼い迅がその秘密を守れるように優しく導いていました。家族で暮らしていたころのことを、迅は「幸福だった」と振り返っています。
演じた声優は、あすみ役が竹内恵美子(たけうち えみこ)さん、葉月役が前川涼子(まえかわ りょうこ)さんです。
桃井戸あすみ・葉月の死亡の経緯
2人の死亡の経緯は、第17話で迅の口から四季に語られました。あすみと葉月が実は鬼だったことを知った父により、2人は惨殺されます。そのとき迅は外出中でした。
葉月は瀕死の傷を負いながら、外出中の迅が帰ってこないようにお遣いを頼むメールを送りますが、迅はまだ父親が家にいるうちに帰宅します。母と姉を失ったショックで暴走した迅も父親に全身を切りつけられました。
アニメ「桃源暗鬼」死亡キャラのまとめ
アニメ「桃源暗鬼」に登場する名前を持ったキャラのうち、作中で死亡するのは一ノ瀬剛志・桃宮唾切の2人です。さらに、それ以外に物語の開始時点ですでに死亡しているキャラもいます。
敵でも味方でも死亡キャラにはそれぞれに切ない背景があり、物語から目が離せないポイントになっています。TV放送や配信、Blu-ray・DVDで、死亡キャラの背景をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(C)漆原侑来(秋田書店)/桃源暗鬼製作委員会
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