鈴木憲和農林水産大臣の2日の会見で、スペイン産豚肉輸入停止についての質問が出た。
 記者が「先週スペインでアフリカ豚熱が発生し、日本はスペインからの豚肉製品の輸入を停止した。スペインは輸入総量に占める割合も大きく、輸入業者などから懸念する声が上がっている。今回の輸入停止が国内の流通にどういった影響を与えるか?」と質問。
 鈴木大臣は「11月28日金曜日にスペイン当局が、野生のイノシシでアフリカ豚熱の感染を確認し公表したことをふまえ、我が国では28日以降のスペイン全土からの豚肉製品等について輸入を停止した。またスペインからの到着便については携帯品の検査も強化している。アフリカ豚熱のスペインへの広がりによって我が国への侵入リスクも高まっていると強い危機感をもって受け止めている。まずは水際での侵入防止に向けて引き続き万全を期す考えだ」としたうえで「スペインからの豚肉は輸入量の2割弱、国内供給量の1割を占めている。これが輸入をしないということになると、豚肉需給に一定程度の影響は当然あると考えている。現在農林水産省では商社など関係事業者に情報提供を行うとともに、他国産への切り替えなどの状況について情報収集を行っているところだ」と答えた。