——共演者の方からも現場では慕われていたと伺いました。みんなのお兄さん的な存在だったとのことで。
上杉:本当ですか、恥ずかしいなぁ(笑)。そうだったらいいんですけどね。僕だけ(メインキャストの中で)30代でしたし、頻繁にコミュニケーションを取るというよりは、適度な距離感を持ってやらせていただきました。もともと現場でそこまで和気あいあいとしているほうではないのですが、今回は演じる役としてもそれでいいのかなと。
——現場での適度な距離感を持った振る舞いが、役につながっていくという意識だったのでしょうか?
上杉:そうですね、(それは)考えていました。どんな作品でも、どう過ごしているのかが絶対に出てくると思いますし、演技プランがない状態で柔軟に動こうとなった場合には、普段からの振る舞い——人との関わり合い方や自分の在り方みたいなもの——がそこに出てくると思っています。
——距離感のお話に関連してですが、本作の主人公・桜に対しての梅宮の距離感の取り方も印象的でした。桜を演じた水上恒司さんとは、現場ではどのようなコミュニケーションを取っていたのでしょうか?
上杉:本当に水上君はストイックで、普段カメラが回っていない時でもずっといろいろなことを考えているような。今回は役としてもずっと悩んで頭の中がグルグルとしている役で、そのこともあってひとりの時間を過ごそうとしているときが多かったので、なるべく水上君には話しかけに行って。そういうことは意識していました。
——水上さんは桜に関して「簡単に成長しないリアリティ」を追い求めていたとおっしゃっていたのが印象的でした。
上杉:成長しきれないというところは、本当にそうだと思っています。桜は悩みながら、終盤にかけてなんとなくぼんやりと自分が求めていたものや必要なものが、ちょっとだけ言語化できるようになって変わってきたということが、すごく(演じる水上の)顔つきに出てきていて。ただ本質的には理解できていないし、まだわかっていないという狭間にいなくてはいけない。
すごく悩むだろうと思いながら、その答えを教えるのではなく、見守ることに徹する。導くつもりもなくて、自分で見つけるものだと思っていたので、最初の段階から見守るということに梅宮としては徹していました。
「拳を何に使うのかということは…」アニメ『ウィンドブレイカー』1・2期放送回一覧(動画リンクつき)
| 話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | サクラとフウリン | 桜の大立ち回り |
| 2 | 憧れのヒーロー | 意外とお茶目な蘇枋 |
| 3 | 頂に⽴つ男 | 獅子頭連との悶着! |
| 4 | 衝突 | 蘇枋の煽り力の高さ |
| 5 | 優しい男 | 「大人の階段のぼろうか」 |
| 6 | その背中を追って | 柊と佐狐の思い出 |
| 7 | 負けられない戦い | ありし日の兎耳山と十亀 |
| 8 | 思いを継いで | 吹っ切れた十亀 |
| 9 | 梅宮の流儀 | 器を見せた頭突き |
| 10 | 対話 | 梅宮、「対話」を語る |
| 11 | 新たな級友【とも】 | 桐生&柘浦が大暴れ! |
| 12 | 頼られる者 | 桜、名前を呼ぶ |
| 13 | 友のため | 杏西のため動き出す1-1 |
| 14 | 怒り | 梶の一喝 |
| 15 | 決着 | 2年級長の貫禄 |
| 16 | Re:start | 「好きだからだよ」 |
| 17 | 先輩の教え | 動転梶の全力パンチ |
| 18 | 居場所 | 納豆拒否蘇枋 |
| 19 | 密かな想い | 恋愛センサー大活躍 |
| 20 | 宵の街 | 空から降ってきた美女 |
| 21 | 共同戦線 | GRAVEL登場 |
| 22 | Shall We Dance? | オトメ強い椿野 |
| 23 | 救いの手 | 椿野、「対話」を実践 |
| 24 | 嵐のあと | 棪堂が見せた力の片鱗 |
| 25 | 誰が為の強さ | 棪堂よりも強い男 |







