3日、セネガル・ダカールの主要大学で学生と治安部隊が衝突し、事態が激化している。白煙とともに鳴り響く銃声。治安部隊が向かい合う先には、ゴミ箱や木の板をバリケードにしながら近づいてくる若者たちの姿がある。
学生は石を投げて抵抗し、治安部隊は催涙ガスで応戦。キャンパス内では火が炊かれ、道路封鎖も行われるなど緊張が高まっている。
セネガルは深刻な財政危機に陥っていて、学生たちは奨学金の支給やさまざまな経済支援を要求している。
この大学の卒業生であるセネガルの首相ウスマン・ソンコ氏は、失業や汚職、エリート主義と戦うことを掲げていたが、去年4月に政権を発足させて以降、社会・経済対策をめぐり野党から批判を受けている。
前政権から引き継いだ債務と財政赤字が当初の報告よりも深刻と判明し、政府は国民の不満の高まりと厳しい財政状況に直面している。(『ABEMA NEWS』より)
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