警備員のAさんが学校の渡り廊下を歩いている時、フッと懐中電灯を向けると、光の輪の中に妙なものが。最初は「ゴリラ？」と思ったAさん。得体のしれない存在は真っ黒でどことなく人型、服ではなく毛で覆われ、両肩をグルグルと回していた。顔はひょっとこのように鼻が伸び、動きも見た目もユーモラスだが、「すごく嫌な、悪意のあるふざけ方」をしていたという。謎の生き物が入ったと思われる保健室には鍵がかかっていた。Aさんは「この中にいるかもしれない」と鍵を開けたが、中には誰もいなかった。
吉田さんが「おかしいな……バン！！」と大声を出すと、話に聞き入っていた賀村、あのん、澪花はビクッと体を震わせ「ひゃっ！？」「びっくりしたー！」と悲鳴を上げた。
吉田さんは「窓の向こうから、ひょっとこみたいな猿vみたいな顔をしたやつが、ニヤニヤこちらを見ていた」と恐怖のラストを語り、「学校関係者も知らない、業者さんだけが共有している怪談があるということ」と話を締めた。
