まず登場したのは、三男一女の4人の子ども全員が東大の医学部に進学し、現在は全員医師であるという佐藤亮子さん。佐藤さんは、幼少期にやっておいてよかったこととして、「とにかく言葉をどんどん入れる」ことを徹底したと語る。分からなくても絵本などで知識に触れさせることを重視し、3歳の誕生日の前日までに1万冊の絵本を読むことを目標にしていたという。この考えに対し、中野信子も「ボキャブラリーが多いかどうかなんですよ」と、語彙力の重要性を指摘した。
そして、佐藤さんが子ども全員にさせていた習い事が「バイオリン」。バイオリンをするにあたって有名な人のCDをたくさん聞き、「耳に入れて、そしてそれを自分が再現する」ことを繰り返した結果、「耳が鍛えられた感じがします」と佐藤さんは振り返った。さらに、バイオリンは気温や湿度で音が変わり、まず自分で音を作らなくてはならないため、「音にこだわれるのでよかったかな」と語った。
このバイオリンをはじめとする「楽器」の習い事について、中野信子は「楽器は絶対やった方がいいです!」「大人になってからもやった方がいい」と強く推奨。その理由として、楽器演奏によって左右の脳を結ぶ脳梁(のうりょう)の神経の走行がいろんな方向に投射するといい、楽器は左脳と右脳どちらも使うので、「マルチタスクができるようになったりとか、自分のタスクの管理ができるようになったり」すると説明。つまり、自分が今どういう状態なのかを把握する能力がつくのではないかと言われているのである。中野は、東大のピアノ部の技術がものすごいことを例に挙げ、鶴崎も「(東大の方は)指の技術とかは特に鍛えている方がおおい」と同意していた。
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