
カキの大量死が広島県だけでなく、香川県など瀬戸内海の広い範囲でも確認されました。東京の飲食店にも影響が拡大しています。
仕入れ見通し立たず 他の産地から
殻に比例して身が大きく、濃厚な味わいが特徴の瀬戸内海のカキ。この時期、旬を迎え都内のカキ専門店も予約が増えています。
カキ小屋では、カキを自分で焼いて楽しむことができます。
かき小屋 新橋店 小倉薫店長
「瀬戸内海でも取れる場所によって味は変わってくるので、常連のお客さんだとこっちのカキの方がおいしかった、味の違いを楽しんでもらっています」
全国生産量のおよそ6割を占める広島県周辺でカキの大量死が確認された後、この店では瀬戸内海のカキを仕入れる見通しが立っていません。
来店客
「(出身が)兵庫県なんですけど、岡山・広島でカキ食べて山口でフグ食べてというのがツーリングルートだった。ないとしたら悲しい」
小倉店長
「今年いっぱい(瀬戸内海のカキ)出荷の見通しが立っていないという連絡をいただいてまして、来年以降もどうなるかはまだ分からない。他の産地のカキを仕入れはするので影響はないんですけど、(取引先の)瀬戸内海の生産者さんが今後どうなるかという心配」
香川県でも5~9割のカキ死滅
カキの名産地・広島県呉市安浦町では…。
山根水産 山根周志さん
「9割以上が死んでしまっていますね。今までにない量ですね」
山根水産 山根寿彦さん
「初めてですよ。50年ここやってますけど、こういう状態は初めてです」
水揚げが始まって、およそ1カ月半。カキの出荷はほとんどできていません。
水揚げする前に死んでしまうカキは例年3割から5割ほどですが、今シーズンは9割が死滅しました。
山根周志さん
「9月の半ばくらいから、どんどんイカダが浮いてきてたんですよ。おかしいなと思って」
瀬戸内海を挟んだ香川県でも、5割から9割のカキが死滅する深刻な被害が確認されました。
国民民主党の玉木雄一郎代表も7日、地元・香川県東部にあるカキの養殖場を視察しました。
「想像以上の被害というか、死滅してますね。国、県、市と連携してスピード感を持って対応したい」
(「グッド!モーニング」2025年12月8日放送分より)
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