
日本初となる座席がベッドのようになり、寝たまま移動ができるフルフラットの夜行バスが本格運行を開始しました。その乗り心地は?
【画像】試験運行に乗車した旅系ユーチューバー・しおねる 乗り心地は?
「安くて疲れず」乗り心地は?
6日夜に高知県を出発した第1便が、7日午前7時ごろに東京・八重洲のバスターミナルへ到着しました。
見た目は普通のバスですが、降りてきた人に感想を聞きました。
乗客(50代・団体職員)
「寝心地は良かった」
乗客(60代・自営業)
「私は小柄なので、足をいっぱい伸ばせて、乗り心地良かった」
車内に入ると、2段ベッドがバスいっぱいに広がっています。
日本初となるフルフラットの夜行バス。7日から「高知―東京間」で、本格運行がスタートしました。
手掛けているのは「高知駅前観光」というバス会社です。
高知駅前観光 本多敦史統括責任者
「横になったまま移動ができる新しいシートになっています。上段はハシゴから上にあがっていただく。下段はこちら空間から入っていただく」
シートのサイズは幅およそ50センチ、長さおよそ180センチ。がっちりした体格の男性でも、すっぽり収まることができます。
各シートには充電できるポートも用意されていて、今後は寝ながら見られるモニターの設置も検討しています。
「高速夜行バスはほとんどの客が、朝着いたら足が疲れて仕事に差し支えがあるとか、ダメージを負ってしまう。疲労を解決すれば、安くて快適な新しい移動ツールになる」
試験運行に予約して乗車した旅系ユーチューバー・しおねるさんはこう話します。
「全然違いました。むしろ寝すぎて『着きますよ』という放送で起きた」
ちょっと狭い感じの通路を通って、自分のシートへ。勢いよく上段にのぼって、頭をぶつけないようにしながら、ほふく前進の要領で奥に進みます。
「寝転がってみるとビックリ。想像していたような窮屈さは全然感じられません。足元もこんな感じで広々」
備え付けの毛布とふかふかの枕、空調も自由に調節できます。
「足元にはカーテンがなく、入ってきた方たちには顔が見られる。乗降タイミングは少し恥ずかしい」
寝返りはさすがに難しいようです。
でも、シートベルトをしたまま横になれることに感動したそうです。いつの間にか、夢の世界へ…。
料金は変動制 航空運賃の3分の1
料金は変動制ですが、上段で1万7000円、下段で1万5000円が基準となっていて航空運賃の3分の1ほどです。
到着ギリギリまで寝てしまった、しおねるさん。慌てて荷物を準備します。
フルフラットバスを体験した感想を聞きました。
「家とかホテルで寝ている感じで、バスで移動できて、次の日に行動できる。(前日に)移動してホテルに泊まってということがなくなる。トントンかそれより安くなると思い、時間を短縮できるのが私は結構いいなと思いました」
まずは週に1往復からスタート。来年4月からは新型車で週に4往復運行する予定です。
(「グッド!モーニング」2025年12月8日放送分より)
この記事の画像一覧
