令和ロマン・くるまが、コメディアンたちが直面するメンタルヘルスの問題について深い洞察を語った。
ABEMAオリジナルドキュメンタリー『世界の果てに、くるま置いてきた』のABEMAビデオ限定動画で、くるまはブータンに向かうバス内でひろゆきと芸能界の裏側について語り合う場面が公開された。その中で、お笑い芸人が心を病みやすい構造的な問題に言及した。
ひろゆきが「めちゃくちゃ面白いコメディに関わる人は、メンタルが病んでしまう法則があるんじゃないかって気がしてて」と話題を振ると、くるまは「なんかでもピン芸人ってめっちゃ変な人とか闇落ちする人多いんですよ。やっぱ」と同意。「普段めちゃくちゃ喋んない人とか」と、舞台の上と私生活でのギャップが大きい芸人の存在も指摘した。
特に注目すべきは、くるまが語った「オンとオフ」の難しさだ。「コメディって同じアクターの中でも1番オンオフがない職業」と前置きし、「ずっとオンを強いられたりするじゃないですか」と説明。「芸人とか街中で『くるまさんだ』ってなるから『明るくなれ』って感じじゃないですか。それによって自己がなんか分裂したり見失ったりする人が多いんで。わかんなくなっちゃうんですよ」と分析。さらに「どこからよくキャラに食われるとか言うじゃないですか」と続け、「なんかハイテンションキャラで売っちゃったから、ハイテンションでなきゃいけない自分と本当の自分があって。『どっちが本当の俺だ』みたいな感じで病むみたいな」と、芸能人が陥りがちなアイデンティティの危機について語った。
「笑われることって健康に良くないらしいんですよ」
