午後11時16分、東北地方で最大震度6強の地震が発生した。また北海道太平洋沿岸中部、青森県太平洋沿岸、岩手県に津波警報が出ている。木原稔官房長官は会見を行い、「人命第一の方針のもと、被害状況把握と救命救助等の災害応急対策に総力を挙げる」と語った。会見の内容は以下のとおり。
昨日23時15分ごろ、青森県沖を震源とする地震が発生し、青森県八戸市において最大震度6強の強い揺れを観測しました。この地震に伴い、北海道、青森県、岩手県の太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予想されています。
直ちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難をしてください。
また、東通原子力発電所及び女川原子力発電所については、現時点で異常があったとの報告を受けておりませんが、その他原子力施設については、現在確認中との報告を受けております。人的、物的被害については、現在確認中との報告を受けております。
このような状況を踏まえ、総理からは昨日23時17分に、国民に対し、津波や避難等に関する情報提供を適時的確に行うとともに、住民避難等の被害防止の措置を徹底すること、早急に被害状況を把握すること、地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針のもと、政府一体となって被災者の救命救助等の災害応急対策に全力で取り組むこととの指示がありました。
政府としては、地震発生後直ちに官邸危機管理センターに官邸対策室を設置するとともに、関係省庁の局長級による緊急参集チームを招聘し、総理の指示を踏まえ、人命第一の方針のもと、被害状況把握と救命救助等の災害応急対策に総力を挙げて取り組んでおります。引き続き、被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心として、救命救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組んでまいります。なお日本海溝、千島海溝沿いの後発地震との関連については、現在、気象庁が精査をしております。
国民の皆様におかれては、引き続き震度6強程度の地震の発生に注意いただくとともに、揺れの強かった地域にお住まいの皆様は、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意して行動いただくようにお願いをいたします。
(ABEMA NEWS)

