【WWE】RAW(12月1日・日本時間2日/アリゾナ・グレンデール)
背中いっぱいに広がる巨大な羽根、まるで舞台衣装のような銀ギラ級のド派手ガウン。入場一番手が完全にハードルを上げた「目立ち過ぎる衣装」で入場シーンのインパクトを独占。強キャラ揃いの中での圧倒的主人公感にファンも「小林幸子だ」「孔雀かよ」と驚きを隠せない様子だった。
女子タッグ戦は、週末の「サヴァイヴァー・シリーズ」の余波そのままの急展開。一時的ながら同盟として「女子ウォー・ゲームス」を勝利に導いたシャーロット・フレアー&アレクサ・ブリスと、リア・リプリー&イヨ・スカイが次期女子タッグ王座挑戦を巡って袂を分かち、再びライバルとして対決。試合は次々と女子タッグ戦線へ名乗りを上げた“濃い女たち”が総結集するカオス状態となった。
好勝負必至の対決だったが、まず視線を独占したのは試合そのものよりも、シャーロットの“ド派手すぎる”入場だった。背中一面に広がる巨大な羽飾り付きの豪華絢爛なシルバーのガウンで花道に現れる姿は、“独りサンバ・カーニバル状態”とも言うべき圧倒的存在感を放った。
盟友のアレクサや、対するイヨ、さらには顔の負傷でマスク姿となりカリスマ性が増したリアですら霞む“歩く祭壇”コスチュームは、女子選手の入場衣装の基準を一段階引き上げたと言っていい。ファンからも予想通りのリアクションが飛び交い「小林幸子だ」「孔雀かよ」といったツッコミや、特撮オマージュの「タローマンかよ」という声も相次いだ。
試合も衣装負けしないハイレベルな攻防となった。リアとイヨは女子タッグ戦線の覇権を狙う新機軸コンビとして、パワーとスピードを前面に押し出す。一方、シャーロットとアレクサは元王者らしい経験値で受けて立つ。後半の攻防では、リアのリップタイドがアレクサを捉えると、間髪入れずイヨのムーンサルトが炸裂し、決定的な連続技が出たかに見えたが、シャーロットが体当たりでアレクサごと突き飛ばしてキックアウト。タッグ戦ならではのカットプレーと互いの意地が交錯する展開となった。
試合終盤、勝敗がどちらに転んでもおかしくない時間帯に突入したところで、女子タッグ戦線のライバルたちが次々と姿を現す。最初に姿を見せたのは、現女子タッグ王者サイドのカブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)。場外からリア&イヨにちょっかいを出し、挑戦候補コンビの足を引っ張る形で試合は強制終了となった。そこへ続くようにベイリーとライラ・ヴァルキュリア、さらにはリブ・モーガン、ラケル・ロドリゲス&ロクサーヌ・ペレスも勢揃い。女子タッグ・女子部門の有力どころが雪崩れ込む形でリングと花道に乱入し、4人の試合は一瞬にして「ブランド横断の女子タッグの乱世」へと姿を変えた。(ABEMA/WWE『RAW』)
Ⓒ2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.
この記事の画像一覧

