10日の衆院予算委員会で立憲民主党の今井雅人議員が、高市総理の答弁を聞いて「背筋が凍った」と話す一幕があった。
【映像】今井議員、高市総理の答弁に「背筋が凍りました」(実際の映像)
今井議員は上昇する長期金利や財政政策について尋ねた。「これから想定されることは、金利がじわじわ上がるのと、ボラティリティがものすごく高くなる。この可能性が非常に高い。だから私は財政は抑制的にやらないと危ない。と思って質問しています」と強い口調で迫り、「危機感が足らないじゃないですかと思うけど、いかがでしょうか」と質問した。
それに対して高市総理は「私は日本が成長しなければ危ないと思っている。投資家の動きも投機的な動きというのは、さまざまな要因によって起こることだと思っている。今の高市内閣の補正予算、これが原因でずっとこれからその不安定な状況が続いていくとか、委員のおっしゃるように長期金利が上がり続けていくというようなことよりも、しっかりとこれから日本が成長していくんだ、と。どんなリスクにも強い国になっていく。そして、それによってこの債務残高対GDP比が緩やかに下がっていってる健全な姿になっている。そういう姿を見せていくことの方が大事だと思っている」と述べた。
今井議員は「海外投資家の人たち今買い控えしてるんですよ。なぜか。高市政権の財政政策の先が見えないからだ。プライマリーバランスを複数年にしてみる、あるいはGDP比の債務残高あるいは純債務残高、そういうものがいっぱい並んでる。一体どれで財政運営をしていくのか、わからない。だから今買えない。来年の6月に骨太でそこから出てくるんですよね。それまでみんな買い控えている。来年度の本予算になったときにどうなっているか、またそこで検証したいですけど、私はここで本当に警告しておきます。この需給の状況は非常に危険だ」と指摘。続けて「先ほど、びっくりしたが、“そんなことより”ですよ。金融市場が混乱することより成長の方が大事だと言った。本当ですか。成長はもちろん大事だ。でも、金融市場が不安定な金利は上がったりすることよりそっちの方が大事だと。そんな感覚ですか? 危ないと思う、私。先ほどの答弁を聞いて少し背筋が凍りました」と話した。
(『ABEMA NEWS』より)
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