大石議員
【映像】れいわ議員「ちょちょちょちょ!」戸惑いながら怒った瞬間(実際の様子)
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 10日の衆院予算委員会において、教員の休憩時間をめぐって激しい議論が繰り広げられた。

【映像】れいわ議員「ちょちょちょちょ!」戸惑いながら怒った瞬間(実際の様子)

 れいわ新選組の大石あきこ議員は「実際は学校の先生って1分も休憩がとれてないんですよね。これは労基法違反なんですよ。労基法で学校の先生は少なくとも45分の法定の休憩時間取らせなければいけない。しかし休憩時間もとれていないしサービス残業、『時間外在校等時間』という概念を持ち出されて公立学校の先生は残業代が支払われない状況になっています。せめて労基法ぐらい守りませんか?2022年に教員の勤務実態調査を文科省が行いましたね。そこで休憩時間も調査しているんです。その休憩時間自体は労基法の定義にも当てはまらない“雑なもの”も足した数字ではありますが、小学校の先生10月11月の休憩時間が23分だったんですよね。これは文科省の調査です。これは労基法違反ですね?」と質問。

 これに松本洋平文部科学大臣は「教員の皆さんは大変厳しい環境の中で」とここまで述べたところで大石議員は「短めに答えてください」と釘を刺した。

 松本大臣がこれに応じ「崇高な職務に就いていただいておりまして心から敬意を表したいと思いますし、また(大石)委員のご指摘はちゃんと休憩時間をとらせたい。そして労働条件を改善したいという趣旨だと承知しているところです。労働基準法で定める休憩時間は『使用者が労働者に権利として労働から離れて自由に利用することができる時間』を指し示しており、同法34条により校長等には教員に対しこの休憩時間を与えることが義務づけられています。一方でご指摘の令和4年度教員勤務実態調査は校長が教員に休憩時間を与えたかどうかではなく、実際に業務から離れたと回答した時間がどれぐらいあったかを教員の自己申告により調査したものであり、仮に休憩時間中に教員の判断で業務に関係する作業などを行った場合には調査には当該時間は申告されていないと考えられます。つまりそういう意味では、いわゆる労基法上の休憩時間という調査ではなくて実際に教職員の皆さんがどういう実態なのかということを調査したということであり、ここに大きな差があると考えております。したがいまして」と話したところで大石議員が「長くないですか? 長くないですか委員長」と発言。

 松本大臣は続けて「自己申告の時間が45分を下回っていることのみをもって校長が休憩時間を与えていないといった労働基準違反であるとは直ちに言えるというものではないということであります」と述べたところで枝野幸男委員長が「聞かれたことに端的にお答えください」と制した。

 松本大臣は「ということで、これをもって校長が休憩時間を与えていないといった労働基準法違反であるとは直ちに言えるものではないと考えております」と答えた。

 大石議員は呆れたような表情で「ほんまもういい加減にしてくださいよ。国会の外の人たちは学校の先生が休憩とれてないってみんな知ってますよ。労基法の調べとちゃうんやみたいな話、それ先週私が文科委員会で『その調べはあかんで』と、『労基法に基づいた調査ではなくて雑多なものが含まれてるで』って私が言ったんですよ。そんなんもう通用しませんよ。いや手上げなくていいですよ。逆にして『労基法違反やない』とかね、じゃあどうなの? 実際に1分もとれてないんやん。いやもう手上げんでいいですって」と答弁の最中に何度か挙手をしていると思われる松本大臣を制した。

 大石議員は続けて「給食の時間だって、学校給食法に基づいて休憩時間じゃないですよ。学校の給食の指導もしないといけないし、安全配慮義務もあるから学校の先生なんか本当休憩とれてないんですよ。その事実も認めずに『労基法違反とは言えない。だけど学校の先生の勤務の実態を把握するための調査だ』なんてもう通用しません。手挙げないでください。高市総理に聞きたい。高市総理、文科大臣とのやり取り見てて、やっぱり学校の先生にこの労基法違反休憩とれてないという現状を改善したいと思います。このような文科大臣の姿を子どもたちに見せたら恥ずかしいでしょ」と述べた。

 ここで、枝野委員長が「(総理)大臣に対する質疑の場ですから、今は文部科学大臣に聞いてません。高市内閣総理大臣、端的にお答えてください」と“交通整理”を行ったのだが事態はこれでも沈静化しなかった。

 松本大臣がさらに挙手を続け、この様子に大石議員は再度立ち上がり「ちょちょちょちょ、なんで手挙げてるんですか? ルール知ってるんですか?」と指摘。松本議員は何度か頷いた。

 指名された高市総理は「文部科学大臣に答弁をさせます」と話し、枝野委員長は松本大臣を指名。

 高市総理が松本大臣に“バトンタッチ”したことに納得がいかない大石議員は「ちょっと待ってください。ちょっと待ってください。だって私は…」と立ち上がって挙手し続けた。

 大石議員が立ち上がったままという状況の中、指名された松本大臣は「委員長のご指名をいただいたので…」と発言。

 大石議員は「でも委員長ちょっと待って。私はこのやり取りを見て、高市総理…」と話すが、枝野委員長は「総理に尋ねたことを総理が『文部科学大臣に答えさせます』ということで、文部科学大臣にまず答えていただきます」と説明。

 これに大石議員は「総理がどう思うか聞いたのに、なんで文科大臣に総理がどう思うかを聞けるんですか?」と立ち上がったままで指をさし、不満をあらわにした。

大石議員「真っ黒なのに、そんな答弁セットでしたからって免罪されませんよ」
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