映画の制作過程は企画段階に3か月から半年以上、撮影に1か月、その後の編集やCG、音作業などに半年と、「ほぼ1年使って」完成すると説明。監督のギャラはピンキリであるとした上で、その金額を「中古の35年ものぐらいの高井戸ぐらいにあるマンションの1部屋分くらい」と、不動産で表現した。

 独特な表現に濱家は「だいぶ薄めましたね(笑)と突っ込みつつ、「1年かけてやるから」と制作期間の長さに驚き。堤監督は「なんか金持ちっぽくイメージされてますが、全くそんなことない。全くお金的には自由はないです」と、世間のイメージを否定した。

 しかし、「バブル期はすごかったとか?」という質問には「あります」と回答。当時は「ビデオ(VHS)やDVDとかブルーレイとか」という印税システムがあったため、「有名なテレビドラマを作ります、映画化しました。映画化したものがDVDになりました。その時に入ってきたお金ってのは結構すごいです」と明かした。

 これに対し、上地雄輔が「今もう色んなチャンネルになって配信になってるから、やっぱ印税も全然違うんですか?」と問うと、堤監督は「全然違うっていうか、ほぼないに等しい」と、配信時代における収入の変化を赤裸々に語った。

 さらに、山内が「映画が10億目指してたのに、100億ヒットしたからって監督に、何億かのご祝儀的なものっていうのは?」と質問すると、堤監督は「なくはないと思いますけど、少なくとも私が今やっているこの数年間はそういう良い話にはならない」と、ヒットによる追加報酬は期待できない現状を明かしていた。また福田が「撮ってない時期とかの収入はどうなんですか?」という質問には「ないですね」とバッサリ。最後に堤監督は「こんな暗い話でいいんですか?」と笑いを誘っていた。

【写真・画像】堤幸彦監督、映画監督の給与事情を赤裸々告白!配信時代の今との差も明かす 2枚目
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