11日の衆院予算委員会の締めくくり質疑で共産党の辰巳孝太郎議員が、“政治とカネ”問題について高市総理を追及した。
辰巳議員は「見返りを求める営利企業からのカネが政治をゆがめて、我が党以外に分配されている300億円を超える政党助成金が政党を腐らせてきたと思っている。連立を組む維新の会も企業団体献金禁止は棚上げ、裏金作りの解明もまだされていない。なぜ総理がこの話題を避けたいのかと政治資金収支報告書が出てきてその謎が解けた。ちょっと直近の記事を洗ってみた」と言い、新聞記事の見出しを見せながら「“裏金議員4割超がパーティー”、“片山さつき財務大臣、大臣規範に反して職務権限を持つ金融業界にパーティー券を販売”。それだけじゃない。問題のあるとされている政治資金の使い方が次々と明らかになった。我が党のしんぶん赤旗がスクープしたが、“維新の会の藤田代表、公設秘書が代表の企業に政治資金を支出”。まさに公金還流だ。維新の会の高木かおり総務会長のケースも政策秘書が代表の企業に政治資金の支出をしていた」と発言。
そして「そもそも議員の秘書というのは兼業が禁止をされている。秘書というのは国政調査、国会審議、立法作業、行政監視などの議員の活動を支える重要な仕事だと思っている。だからこそ公費で賄われているわけです。秘書がまともに国会の仕事をしていないのではないかと疑われてもしかたがないと思う」と述べた。
さらに、「“上野厚生労働大臣、政治資金でスナック代支出”。維新の会の奥下議員は政治資金でキャバクラ、ショーパブ、他の議員ではガールズバーへの支出もある。国民の税金である政党助成金が給付されている政党からの支出である。“身を切る改革”だというけれども、私はまず“自腹切れ”と言いたいと思う」と言うと、議場には笑いが広がった。
辰巳議員はそこで「総理、こういう政治資金の使い方、これ不適切だと思いませんか」と追及。
これに対し高市総理は「こうして収支報告書できちっと法に基づいて報告されているからこそ、こういった事例が明らかになる。これは透明性だと思っている。その人がいいか悪いかっていうのは国民の皆様がこれを見てご判断されることだと思いますし、それぞれの議員が説明を尽くされるべきことだと思っている」と回答。
この答弁に辰巳議員は「いや総理ね、これは不適切だということで皆さん修正して返還されているわけですよ。総理からこういうキャバクラとかガールズバーとかスナックで会合に政治資金を出すなとはっきり言うべきだと思います」と苦言を呈した。(『ABEMA NEWS』より)
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