
ベラルーシのルカシェンコ大統領が13日、日本人の元教師やノーベル平和賞受賞者ら123人を恩赦で釈放した。
ベラルーシの人権活動家 4年半ぶりに自由の身に
ベラルーシ 人権活動家
アレシ・ビアリアツキ氏(63)
「自由になれて信じられないほど幸せです。私たちが解放されるために膨大な努力が支払われたことを理解しています」
ベラルーシの人権活動家で2022年にノーベル平和賞を受賞したビアリアツキ氏が、4年半ぶりに自由の身になった。
ビアリアツキ氏は1980年代にベラルーシで民主化運動を始めた人物の1人で、当局による政治犯への拷問を記録し抗議活動を行っていた。
ビアリアツキ氏
「何千人もの人々が今も投獄されています。ですから私たちの戦いは続いています」
「(Q.釈放されたことは何を意味するか)家族や友人に会い、人権擁護の仕事を続けるということです」
ベラルーシの国営メディアによると、ルカシェンコ大統領が決めた今回の恩赦は、アメリカがベラルーシ産の塩化カリウムの禁輸制裁を解除することへの見返りだという。
釈放された123人の中には、去年7月、国境付近や列車の写真を撮影していたとしてスパイ容疑で拘束され懲役7年の判決が言い渡された、元日本語教師の中西雅敏さんも含まれている。
ベラルーシの日本大使館は、中西さんはすでに隣国リトアニアに到着し、体調に問題はないと明らかにした。
複数の当局者によると、釈放後、123人のうち9人はリトアニアに、114人はウクライナへ移送されたという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月15日放送分より)
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